ワーグナーの魔力
「結局のところワーグナーの<魔力>とは、上演に接した人間に、<何かただならぬものに触れた>という気分にさせるところである(終幕直後にこれを読まれている方は、きっと首肯して下さることだろう)。)」
「カマリナ沼」は黙って通り過ぎるのが賢明だとされてはいるものの、やはりかき回してみたくなるのが人間の性というもの。
それに、たまにはかき回して瘴気にあたってみないと、免疫もつかないことだろう。
毎年春になると「カマリナ沼」のように必ず「かき回される」東京文化会館だが、2年連続でワーグナーシリーズが中止となり、昨年8月に予定されていた「ニュールンベルクのマイスタージンガー」も中止になったから、昨年は、(私の知る限り)「「ニーベルンクの指環」ハイライト特別演奏会」で飯守泰次郎先生が1回かき回したきりである。
というわけで、来月の東京春音楽祭のワーグナーシリーズ「ローエングリン」には大いに期待している。
このシリーズの常連であるマレク・ヤノフスキさんのタクトでかき回してもらうタイミングが来たのである。
まずは、無事開催されることを祈りたい。
「結局のところワーグナーの<魔力>とは、上演に接した人間に、<何かただならぬものに触れた>という気分にさせるところである(終幕直後にこれを読まれている方は、きっと首肯して下さることだろう)。)」
「カマリナ沼」は黙って通り過ぎるのが賢明だとされてはいるものの、やはりかき回してみたくなるのが人間の性というもの。
それに、たまにはかき回して瘴気にあたってみないと、免疫もつかないことだろう。
毎年春になると「カマリナ沼」のように必ず「かき回される」東京文化会館だが、2年連続でワーグナーシリーズが中止となり、昨年8月に予定されていた「ニュールンベルクのマイスタージンガー」も中止になったから、昨年は、(私の知る限り)「「ニーベルンクの指環」ハイライト特別演奏会」で飯守泰次郎先生が1回かき回したきりである。
というわけで、来月の東京春音楽祭のワーグナーシリーズ「ローエングリン」には大いに期待している。
このシリーズの常連であるマレク・ヤノフスキさんのタクトでかき回してもらうタイミングが来たのである。
まずは、無事開催されることを祈りたい。