若手弁護士残酷物語
65期か66期の修習生で、修習終了後、書記官になった人がいたという。
書記官は、裁判官の部下のような職位なので、場合によっては、同期で裁判官になった人の下につくという場面が出てくる(サラリーマン社会では、同期や後輩の部下になる場面は珍しくないのだが、法曹界ではあまり聞いたことがない。ただし、毎年ごく少数の人が、司法試験に合格した上で家庭裁判所調査官になるという話は聞いたことがある。)。
私は、この方の選択が理解できる。
今のように、裁判官や検察官、弁護士事務所に採用されるのが厳しい時代にあって、修習終了時点で多額の借金を抱えているというのであれば、ソクドクにかかる初期投資を負担できないというケースもあるだろう。そんなとき、裁判実務を学びながら資金を蓄える手段として、「公務員」になるのは、決して不合理なことではない。
家族持ちなどであれば、そもそも弁護士として開業するなどというリスキーなことをせず、そのまま書記官として勤めあげることもありだろう。
65期か66期の修習生で、修習終了後、書記官になった人がいたという。
書記官は、裁判官の部下のような職位なので、場合によっては、同期で裁判官になった人の下につくという場面が出てくる(サラリーマン社会では、同期や後輩の部下になる場面は珍しくないのだが、法曹界ではあまり聞いたことがない。ただし、毎年ごく少数の人が、司法試験に合格した上で家庭裁判所調査官になるという話は聞いたことがある。)。
私は、この方の選択が理解できる。
今のように、裁判官や検察官、弁護士事務所に採用されるのが厳しい時代にあって、修習終了時点で多額の借金を抱えているというのであれば、ソクドクにかかる初期投資を負担できないというケースもあるだろう。そんなとき、裁判実務を学びながら資金を蓄える手段として、「公務員」になるのは、決して不合理なことではない。
家族持ちなどであれば、そもそも弁護士として開業するなどというリスキーなことをせず、そのまま書記官として勤めあげることもありだろう。