Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

転勤稼業

2006年04月11日 08時45分24秒 | Weblog
 「若いうちは転勤も楽しい。でも家庭を持つと、自分の人生設計を自由にできないことが苦痛になる。特に子供がかわいそうになる」と、ヤメ検の先生が、ご自身が検察官を辞めて弁護士になった理由を明かした。
 バーディーがもといた会社も2~3年に1回の割合で転勤があり、15年間で日本百名山を踏破した人もいるくらいである。若いうちは転勤も楽しいだろう。たとえば、関東と関西を行き来すれば、いい刺激にもなるだろう。ところが、問題は、必ずしも希望が通らないということ、むしろ、希望が通らないのが普通だということである。
 よくあるのは、家を新築したとたんに単身赴任を余儀なくされるというパターン。マイホーム人間にはさせないという組織の強い意志を感じさせる。ちなみに、これは裁判官の世界でもあるそうである。
 私が見聞した最悪の転勤命令は、共働きのカップルのケース。妻(非職員)が東京勤務のため、夫(職員)が東京本店勤務になったのを機に結婚し、マンションを借りたものの、1年で夫は地方に転勤になったというケース。こうなるとほとんど嫌がらせである。新婚早々単身赴任生活は耐えられないだろう。案の定、その人は半年後退職した。
 あと、ありがちなのが、理由はよくわからないが、希望がいつも通る人とそうでない人との明暗が分かれること。15年近く自宅から通勤できる人もいれば、10年以上単身赴任生活の人もいる。自宅から通勤している退職間際の方に「やはり最後は希望が通るのですね」ときくと、「いや、隣の部にいるうちの同期は全員単身赴任だ」という。なんともはや。
 ところで、アメリカ人の交際は一般に淡白で、その理由として、引越しが多いことがあげられる。しかも、広いアメリカのこと、引越ししてしまうと再会の可能性は限りなく低い。
 ・・・そういえば、私も対人関係に淡白だと思う。転勤稼業に染まって、いつの間にか「どうせ2年でお別れだからな」という感覚になっていたのかもしれない。

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