Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

高いか安いか

2021年03月21日 06時39分17秒 | Weblog
県有地問題の裁判費巡り 山梨県議 弁護士選任の条例案
 「3月19日は県有地問題に関する県議会の特別委員会が県の裁判費用の妥当性などについて、県弁護士会所属の弁護士126人に行ったアンケートの結果がまとまりました。
 51人から回答があり、裁判費用約2億円の予算が妥当であると回答した人はいませんでした。


 タイムチャージ方式:1時間5万円という弁護士報酬が高いか安いかが問題となっている。
 結論から言えば、「平均的な金額より高いけれども、依頼者が納得しているのであればそれでも構わない」ということになる。
 平成16年4月から弁護士報酬の自由化がなされているから、山梨県と依頼先の弁護士が、例えば、日弁連リーガルアクセスセンター(LAC)の基準「1時間2万円」を採用しなければならないわけではない。
 ちなみに、LACの場合、執務内容を事前に弁護士会でチェックしたうえで保険会社に請求することとされており、こうした体制があって執務内容がちゃんと吟味されるのであれば、私見だが、5万円でも許容しうる事案はあり得ると思う。
 
 
 
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見えない集団

2021年03月20日 06時28分22秒 | Weblog
渡辺直美侮辱問題で、八代英輝氏がLINE流出を推測「これに乗っかるのは気持ち悪い」
 「弁護士の八代英輝氏は「1年もたったこの時点で出たのは、おそらくこの佐々木さんを降ろしたいなり、足を引っ張りたい方の意向が記事に反映しているんだろうなと。そう考えると、これに乗っかるのは気持ち悪い」と、騒動の裏側を推測した。

 いかにも裁判官らしい見方であるが、佐々木氏を降ろしたい人物が文春にリークしたことは容易に推測できる。
 伏線はいろいろ考えられるが、最も分かりやすいのが、文春記事にもあるMIKIKO氏排除の動きである。

振付師・MIKIKOさんが開会式演出チームから「排除された」と文春報道。組織委は何と答えたのか
 「週刊文春は、MIKIKOさんが演出チームから「排除」され、結果的に自ら辞任届を提出したと報じている。スタッフの話として、ストレスで体調を崩したとも伝えられた。
 佐々木さんはこうした報道について、自身の声明で、「前任者の企画を乗っ取ったかのような内容は、事実ではないと思います」「MIKIKOさんを中心に考えられていた開会式プランは、私が白紙化した事実はなく」などと否定している。

五輪開閉会式演出チーム、これまでも不協和音で迷走…
 「これまで公表されてこなかったが、19年には実質的な五輪の仕切り役は「執行責任者」に就いた振付家のMIKIKO氏へと再度変更。昨年3月に新型コロナウイルス禍で大会が延期になると、今度は森氏の信頼が厚かった佐々木氏が五輪とパラの両方を見る形へと移行した。」

 これだけでも十分気味が悪いが、さらに気味が悪いのは、これが個人と個人の対立の問題にとどまらない点である。
 それぞれの人物の背後に、後ろ盾となる集団があって、それが一般の人には見えないところで動いているらしいところが一番怖い。
 誰か、この集団の動きについて解説してくれないものだろうか? 
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肉食動物(2)

2021年03月19日 06時20分42秒 | Weblog
 大学時代の同級生や、会社の元同期などと話していると、自分ら(いわゆる団塊ジュニア)は、バブル世代の先輩たちからも、20代の若手社員からも、「肉食動物」扱いされてしまうという話題がよく出る。
 確かにそうかもしれず、背景には、「同期の数が多く、それだけ競争が激しい」という事情があるのではないかと思っていた。
 だが、それ以外にも要因があることに気づいた。
 それは、(特に入社当初の)会社の上司から、「肉食動物」としての作法を叩きこまれているのではないか、あるいは手本として取り入れているのではないかということである。
 というのも、団塊ジュニアが入社した当時、第一次ベビーブーマー(いわゆる団塊の世代)の社員は40代後半であり、一般企業では課長・次長あるいは支店長などの地位にあって大いにパワーをふるっていたからである。
 若い社員が、彼らの作法を叩きこまれる、あるいはお手本として取り入れてしまうことは、大いに考えられる。
 かくして、「肉食スピリット」が伝授されるわけである。
 こうした肉食動物が進化すると、「恐竜」と呼ばれるものも出てくるだろう。
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将軍

2021年03月18日 06時30分50秒 | Weblog
「仕事師」去り「将軍」来る 官房副長官補に藤井氏起用へ
 「藤井氏は厳しい仕事ぶりから「大佐」の異名を持つが、副長官補就任で「将軍に昇進した」との声もある。」

 先週、セクハラ研修があったのでオンラインで受講した。
 その中で、ある省の事案が頻繁に出てきたが、人事担当部局はもちろん、大臣から顧問弁護士事務所に至るまでミスを連発しており、研修では失敗事例のお手本という扱いだった。
 さて、この省に限らず、高級官僚には自己愛性パーソナリティの傾向が強い人(ちなみに、一部ではこの種の人たちを「恐竜」と呼んでいるらしい。)が多いそうなので(パワハラとモラハラ)、おそらくパワハラも日常的に発生しているはずである。
 果たして、内閣官房には「地上の楽園」が実現されるのか、はたまた「ジュラシック・パーク」と化するのか、毎日新聞の続報に期待したい。
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マスコミ業界の黄昏

2021年03月17日 06時30分47秒 | Weblog
菅首相長男「違法接待問題」で、テレビ・新聞の歯切れが悪すぎる「ウラ事情」
 「1998年には大蔵省接待汚職事件があり、収賄で逮捕者も出た。また、逮捕までいかなかったが、大蔵省内で112人が処分を受けた。それ以降、金融機関にはMOF担はいなくなったが、2006年の総務省には、同じような役割の波取り記者がいたので、多少面食らった記憶がある。」

大蔵省の「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」いまだからウラ話を明かそう!
 髙橋「金融機関というのは、企業と市場や預金者の間に入って儲けるのが基本です。でも、これは市場化が進むと基本的には儲からなくなりますよ。ビジネスとして成立しなくなる。
 「3大メガバンクの体制も危ういと私は思っていますよ。間に入って鞘を抜いているビジネスをしている限り、これから大変です。それから小野さんの出身業界のマスコミも、同じでしょう。インターネットを通じて、いろんな人が情報発信している。それで新聞や雑誌が売れなくなるのと一緒じゃないですか。

 今回の総務省接待問題については、なんだかデジャヴュの感を抱いたが、やはり「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」と同様の構図があるようで合点がいった。
 つまり、今のマスコミ業界は、平成10年ころの金融業界と似ているのである。
 当時、一部の金融機関(特に長信銀)は、寡占体制と官業の癒着のおかげで、ゾンビ状態ながらも何とか生きながらえていた。
 それが、官業の癒着を断たれるや、あっというまに破綻又は吸収合併されてしまったのである。
 ところが、その後もマスコミ業界では寡占体制と官業の癒着が続いていて、今回それがようやく表面に出て来たということのようだ。
 マスコミ業界(特にテレビ局)は、言論市場において「間に入って鞘を抜いている」という側面がある。
 それが今後、スロット割当てシステムの改革や入札の導入がなされ、官業の癒着も断たれるとすれば、どう変わっていくのか?
 今回の事件が「マスコミ業界の黄昏」の始まりとなるかが注目される。
 
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ワーグナー様がいない春

2021年03月16日 06時46分26秒 | Weblog
【重要】「東京・春・音楽祭2021」一部公演中止のお知らせ(3/11更新)
 「東京・春・音楽祭2021では、緊急事態宣言の発令に伴う入国制限の影響により、大変残念ながら東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.12 《パルジファル》他以下の公演中止とすることを決定いたしました。
《パルジファル》につきましては、関係各所とリハーサル時間の短縮や、プログラム内容を変更した代替公演も含めて実現の可能性を探っておりましたが、緊急事態宣言の延長に伴い入国制限緩和の見通しが立たないことから、やむなく実施を断念いたしました。
公演を楽しみにしていただいていた皆さまには、大変申し訳ございません。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。


 昨年に続き、東京春祭ワーグナーシリーズが中止となった。
 毎年春に上野でワーグナーを聴くのが恒例行事のようになっているので、春先にはワーグナー様が天国から上野に降臨なさっていらっしゃるような気がしたものだった。
 ところが、2年続けてワーグナー様は上野には降臨なさらないこととなり、遺憾千万残念至極。
 来年までの1年が長い。
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公私混同型パワーハラスメント

2021年03月15日 06時44分18秒 | Weblog
ハラスメントの類型と種類
 「④過大な要求・・・業務とは関係のない私用な雑用の処理を強制的に行わせる。

 「私用な雑用」とあるのは、おそらく「私的な雑用」の誤記なのだろうが、この種のパワハラは「公私混同型パワーハラスメント」と呼ぶのがふさわしいように思う。
 やや微妙な例だが、私もサラリーマン時代、この種の雑用をやった際に違和感を覚えたことがある。
 ある朝、出勤前に同僚から、「昨日、部長のお母さんが亡くなった。今日はお通夜なので、部の若手はみんな裏方の作業をすることになった。黒のスーツと、地味な色のネクタイを着用してくるように」という電話があった。
 ちなみに、部長のお母さんは社員でも元社員でもなく、会社の若手は一度も会ったことがなかった。
 その日私は、夕方から夜にかけて、部長の自宅でお通夜の受付業務をしたのだが、なんとも言えない違和感が残った。
 それは、全く面識のない人のお通夜の場という、他人のプライベートな領域に立ち入り、業務として雑用をしなければならないことの不条理(しかも実質的な強制残業)から来るものもあったが、本来であればお孫さんたちなどが最もふさわしいだろうし、そのことを故人も望んでいたのではなかろうかという、素朴な思いから発するものでもあった。
 仮に、私が故人であったとすれば、見ず知らずの人(息子の会社の部下)が、自分のお通夜の裏方業務に駆り出されるというのは本意ではない。
 また、お孫さんたちなどの役目を、赤の他人が奪っているという見方も成り立つように思う。
 私的な雑用の中には、「本来身内の人がやるべきこと」もあるのではないかという気がするのだ。
 だから、こうした雑用を業務として行うことは、場合によっては、「本来やるべき身内の人」の領分を侵す越権行為にもなりかねないと思うのである。

 


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一発アウト

2021年03月14日 06時44分09秒 | Weblog
「人質司法」の誤解アピール 法務省、ゴーン事件受け世界へ動画発信
 「司会役の川出(かわいで)敏裕東大教授は、弁護人の立ち会いが容疑者の更生可能性や謝罪の意思を阻害する可能性もあると指摘した。」

 この発言について、岡口基一判事は、「一つの発言で、法曹からの信頼を失ってしまった東大教授」と評した。
 確かに、川出先生が、弁護人は、罪を認めている被疑者に「(実際はやっているけれども)やっていないと言いなさい。あるいは黙秘しなさい。」、「『すみませんでした』などというと罪を認めることになるから、そんなことは言ってはいけません。」といったたぐいのアドバイスをしていると思っているのだとすれば、とんでもない勘違いをしていることになるだろう。
 もしそうだとすれば、この発言は「一発アウト」である。
 弁護人が、自白・謝罪しようとする依頼者の意向を妨げることは、おそらく皆無である。
 弁護士の職責からして、依頼者の正当な意思に反する行為などするはずがないからである。
 あくまで私見だが、川出発言が致命的なのは、刑事弁護の実情についての無理解の点だけではなく、司法システムに対する歪んだ観方を露呈させてしまったところにあると思う。
 こうした発言は、おそらく団藤先生や平野先生であれば絶対しないだろう。
 川出発言は、東大教授の珍説」などとして、今後あちこちで晒されることになると予想する。
 
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聞かない名曲

2021年03月13日 06時30分48秒 | Weblog
ドイツ・リート対訳名詩集 森泉朋子 編訳
 「音楽は諸刃の剣です。詩を読んだときに感じていたこと、イメージしていた世界がリートでは異なるふうに表現されているために、違和感を覚えることがしばしばあります。そんな時には、自分が詩に対して抱いているイメージが損なわれないように、名曲といわれるリートであっても、あえて聞かないようにするという選択肢もあるのです。」(p1)

 冒頭から衝撃的な本である。
 全く同感である。
 事情通は、おそらくシューベルトの「魔王」を「、イメージしていた世界がリートでは異なるふうに表現されている」曲の筆頭に挙げるはずである。
 なぜなら、ゲーテ自身が、当初はそのような感想を漏らしていたらしいからである。
 だが、この曲は、かつては中学校の音楽の教科書で取り上げられていたため、私などは、ドイツ語を勉強してゲーテの原詩を読む前に、さんざん聞いてしまった。
 おそらく、多くの人がそうだろう。
 となると、この曲について言えば、「あえて聞かないようにする」というのは極めて難しい。

 
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一瞬一瞬を味わう

2021年03月12日 06時38分59秒 | Weblog
ダンスマガジン 2021年4月号
 (マチュー・ガニオ)「ぼくはいまだに、練習に集中しすぎたり、逆に不安を抱えているときなどは自分の内側にこもってしまって、踊っている一瞬一瞬を味わいながら音楽に耳を傾けるという肝心なことを忘れてしまうことがあるんですよ。」(p28)

 私見では、「ダンスマガジン」は各号によって当たり外れが大きいため、毎号買っているわけではない。
 だが、今月号は、ちょっと立ち読みした時点で迷いなく買うことにした。
 というのも、マチュー・ガニオの上の言葉を見つけたからである。
 「一瞬一瞬を味わう」という表現はなかなか出てこないものだが、滋味掬すべきものがある。
 不安を抱えるのはダメで、かといって集中し過ぎて自己に沈潜してしまうのもダメだそうで、なかなか難しい。
 「味わう」という行為は、それなりに余裕が必要でなければ出来ないことなのだろう。
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