Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ひとりごと

2023年07月21日 06時30分00秒 | Weblog
 「ドイツのメルケル首相(66)はあまりにも有名だが、隣国のデンマークにはフレデリクセン首相(43)、さらにその隣のベルギーにはウィルメス首相(46)がいる。ノルウェーのソルベルグ首相はこのほど、コロナ禍の中で60歳の誕生会を開いたとして罰金刑を科されたが、欧州にはとにかく女性のトップが多い。
 「アジア域内にも、女性が大統領および首相を務めた国は少なくない。まずはフィリピンだ。上院議員の夫が暗殺されたアキノ大統領(在任1986〜'92年)と米国に留学中、クリントン元米大統領のクラスメートだったアロヨ大統領(同'01〜'10年)の2人が誕生し、インドネシアはスカルノ初代大統領の長女、メガワティ大統領(同'01〜'04年)、タイには国外逃亡中のインラック首相(同'11〜'14年)がいる。そしてクーデターで国軍による弾圧が続くミャンマーでは、「民主化の象徴」と称されるアウンサンスーチー氏が、この2月までは事実上の最高指導者だった。一連の不祥事で最終的に大統領弾劾が成立して罷免されはしたが、韓国でも、朴槿恵(パク・クネ)氏が'13年、同国史上初の女性大統領に就任した。

 日本では、どういうわけか女性の大物政治家が少なく、初の女性総理大臣誕生は夢のような話とされている。
 ところが、周回遅れの感は強いとはいえ、一昨日、ついに日本初の女性総理大臣誕生までのカウントダウンが始まったことを示す出来事があった。
 とはいっても、現役の女性代議士の話をしているのではない。
 新聞報道などでは、女性総理大臣候補として、野田聖子氏、稲田朋美氏、上川陽子氏、小渕恵子氏などの名前が挙がっているが、私見では、いずれも難しいと思う。
 いずれも世襲、高齢、キャラクターなどの点で難があるからである。
 なお、世襲議員がダメなのは、イエ原理に組み込まれてしまい、女性総理誕生の意味がなくなるためである。
 そうなると、これから政界に入って来る女性に期待するしかないわけだが、依然として官界(及び法曹界)は(世襲でない)政治家の供給源であり、ここから出て来るのはほぼ必然である。
 官界が、(組織によって程度の差はあるが、)人物としては優秀・善良であっても、個人の力を活かそうとせず、逆に、ひとたび集団化するや、「組織存続」のためなら不正を強要しかねない文化に染まっていることは、今さら言うまでもない。
 それに、せっかくの才能を組織防衛のためにしか使わないというのでは、公益にもそぐわない。
 なので、官界で培った能力や人間関係を大切にしつつ、適当なタイミングで円満に組織から離脱したのはよい選択だろう。
 また、最も総理大臣になれる可能性が高い党から出馬するという選択は正解だろう(人格・能力とも申し分ないのに、野党に属しているというだけで活躍の機会が得られない政治家を見ていると、本当に残念な気持ちになるものだ。)。
 当選を果たすのはもちろん大事なことだが、問題は、当選した後にある。
 これまでの女性政治家たちについて言えば、有力な男性政治家の陣笠議員となり、そこそこ出世するものの、当該男性政治家の失脚や死などによって自身も失脚するという失敗例が多かった。
 したがって、同じ轍を踏まないためには、特定の後ろ盾だけに依存しないようなスタンスが考えられるだろう。
 例えば、文春から「天才的ジジ殺しテクニック」と評された某議員の立ち居振る舞いなどは、一つの参考になるかもしれない。
 それよりも怖いのは、世襲議員たちから足を引っ張られることである。
 彼らは、自らの存在意義にかけて、女性総理の誕生を阻んでくることだろうから。
 ここはやはり、有権者が支えるしかないのだろう。
 ・・・というわけで、私もかつて住んでいた杉並区に引っ越そうかな?
 
 
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論証すると・・・

2023年07月20日 06時30分00秒 | Weblog
 「事例は要するに、池で飼育しているコイをEがFに売ったが、Fの受領遅滞で受領されない間にコイの値段が下がった。Eは売買契約を解除できるか、かつ損害としてどこまで請求できるかという問題です。
 解除できるかどうかというのは、受領遅滞による解除が認められるかという典型論点なはずですが、いかんせん勉強し直した範囲でなく、20年近く前の受験生時代の知識が蘇りません。条文を改めて読み直す限り明確に解除可能とは書いていないようなので、あとは自力で考えるしかありません。受領遅滞に直ちに解除までの効果を認めていいかは疑問でしょうし、多分本件のコイのように引渡しの準備や保管に格別な手間や費用がかかる場合は売買契約の内容として買主側が約定の引渡し時において受領する義務があると構成することが可能のように思われ(なにより、諸事情からこういう義務があると認定するといかにも点数がもらえそうな気がするので)、一般論として受領遅滞による解除は否定して、本件では受領義務があり債務不履行解除ができるとやるのが穏当と考えました。

 「債権者に『受領義務』を認むべきか否か」というのは、珍しく我妻先生が少数説(債務不履行説)に立つ著名な論点である。
(ちなみに、「新訂 債権総論」には以下の記述がある。
 「受領遅滞についての法制を一歩進めて、債権者は受領義務あるものとし、その根拠を債権法を支配する信義則ーー債権をもって、当該債権を発生させる社会的目的の達成を共同目的とする一個の法律関係に包容されるものであり、両当事者信義則を規準として給付の実現に協力すべきものであるという理論ーーに求めることも許されるであろう。」(p238))
  この問題では、当然、この論点に対するスタンス(多くの受験生は通説である「法定責任説」に立つ旨)を最初に明確にすべきなのだろう。
 私見では、「法定責任説」に立った上で、本件事案の事実関係を丁寧に拾い、本件契約の解釈として、「例外的に受領義務が認められる場合に当たる」と論証すると高得点が取れそうな気がする。
 もっとも、この論証はそんなに簡単ではない。

 「法定責任説の論拠は、①債権は権利であって義務ではないこと、②立法の趣旨(『民法修正案理由書』は遅滞に「過失」を要しない主義を採用した旨明言する)、③結果の不当性(受領義務を認めると、たとえば不適任の家庭教師の教育は、委任自体を解除しないかぎりこれを受領しなくてはならない)」、④比較法的支持(受領遅滞を認めたドイツ民法(フランス民法には規定がない)では受領義務はなく、過失を要件としない)等にあり、(以下略)」(p174)

 論証する際、”不適任の家庭教師”の例を用いるかどうかは悩ましいところだが、分かりやすい例で参考になる。
 これに対し、「債務不履行責任説」ではどう論証するか?
(ちなみに、私もこの事案だと受領義務が成立しそうなので、債務不履行責任説を採用しても失点にはならないと思う。)
 ①規定の位置(債務不履行の態様と並べ、その一態様としたこと)、②信義則、③弁済の提供と効果が同じだとすれば条文の意味が失われてしまい不合理であること、などが根拠として挙げられているが、私見では、論証の最後に我妻先生直伝のフレーズを付け加えたい。
 それは、
 「債務の履行における債権者と債務者は、”省線のドア”の関係にある
というもの(平井先生によれば、我妻先生は、講義の際、このように説明していたそうである。)。
 「省線」というのは現在のJRであり、2つのドアが開閉する方式は今も昔も変わりなく、これが「債権者と債務者」のあるべき姿を示しているというのである(要するに、「信義則」である。)。
 「給付の実現のためには、恰も電車のドアの如く、債権者・債務者双方の協力が求められるのである
なんて風に、誰か使ってみてくれないだろうか?
  
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嫌われる理由

2023年07月19日 06時30分00秒 | Weblog
 「天皇の怒りの震源は那辺にあったのか。それはむろん推測する以外にない。一閣僚に対する怒りが、最高位の軍人をも上回るということからすると、そのことへの推測はいくつかに限られてくる。  
 1 統治権の総覧者である天皇への著しい権限侵犯。
  2 統治権の総覧者である天皇の権威への畏敬が足りない。 
 3 軍事に拮抗する政治の側の主体性の欠如。  
 (中略)
 もっとも重要なのは2ではないか。政治に関わる官僚出身者が天皇にさしたる畏敬の念を持っていないこと、これである。  
 岸に限らず官僚は天皇の統治権を代行することになるのだが、総じて軍人とは比べものにならないほど尊皇精神が希薄である。つまり天皇機関説に徹し切っている。徹し切っていながら、国民には天皇神権説を鼓吹する。その二枚舌を見抜いて、天皇は岸に批判を持っていたと思える。

 おそらく憲法史を知らない人が書いたと思われる、おかしな記事である。
 「総覧者」(正しくは「総攬者」。vereinigen(独)『ひとつにまとめる』)という誤字の点もさることながら、「天皇機関説」は「尊王精神が希薄」であるというのは、天皇機関説のロジックをよく理解していないものと思われる。
 さらに、岸信介氏が「天皇機関説に徹しきっている」という主張に至っては、明白な誤りだろう。
 
 「安倍の祖父・岸信介は東京帝大法学部の銀時計組で、恩師の上杉慎吉教授から、大学に残り、上杉憲法学の後継者となるように懇願された秀才だった。上杉の論敵が、東大憲法学の主流派を形成する美濃部達吉であった。「天皇親政説」の上杉は「天皇機関説」の美濃部によって少数派に転落させられた。美濃部の後継者である宮沢俊義は岸信介の同世代である。宮沢は「八月革命説」によって、新憲法の正統性を権威づけ、芦部信喜をはじめとする後継者を育てた。美濃部―宮沢―芦部という東大憲法学の系譜は、安保法制論議以来、テレビで顔と名前がお馴染みになった長谷部恭男と木村草太へと続くことになる。

 岸氏は、上杉慎吉の愛弟子であり、「天皇機関説」=「立憲学派」と対立するいわゆる「神権学派」に属していたというのが大方の見解である。
 なので、彼が「天皇機関説に徹していた」などという話はちょっと考えられないのである。
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酸欠?

2023年07月18日 06時30分00秒 | Weblog
 「7月17日朝、富士山富士宮ルートの新7合目付近で、「5歳の息子が胸の痛みを訴え嘔吐した」などと一緒に登山していた母親から救助要請がありました。静岡県警の山岳遭難救助隊員などが救助に向かい、5歳の男の子の命に別条はないことを確認したということです。
 「17日午前10時半すぎ、「夫が下山中に顔から倒れ、顔面から出血している」などと、一緒に登山をしていた妻から依頼を受けた別の登山客が警察に通報しました。

 前者は典型的な高山病の症状で、後者も酸欠によるふらつきが考えられる。
 経験者なら知っていると思うが、富士登山では、八合目辺りから急激に空気が薄くなり、酸欠の症状を呈する人が珍しくない。
 なので、酸素カンを持参する人も多いが(私も昔持参していた)、専門家によれば、これは意味がないそうである(酸素スプレーは効果なし?山岳医療の専門家に聞く正しい高山病対策)。
 結局、「ゆっくりのぼる」ということに尽きるようだが、それが難しいことから、こうした問題が増えているようだ。
 すなわち、昨今の山小屋の混雑のため、かつては一般的だった「七合目辺りの山荘で一泊してからご来光を眺める」というチョイスが難しくなり、日帰りでタイトなスケジュールの人が多くなったのである。
 こういう情勢だと、安全上の観点から、上りでは、距離は長いが傾斜が緩やかで最も人の少ない「御殿場ルート」を、下りでは、ピョンピョン跳ぶように走れる「須走ルート」を選択するというのもアリかもしれない。
 亡くなった方に合掌。
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安楽椅子探偵の迷推理(2)

2023年07月17日 06時30分00秒 | Weblog
  「警視庁大塚署の殺風景な部屋で遺族と向き合った女性刑事が差し出した名刺には「刑事組織犯罪対策課強行犯捜査係長」と記されていた。以前の部署は警視庁管内に百件以上存在するコールドケース(未解決事件)を担当する捜査一課特命捜査係だ。彼らが初めて顔を合わせたのは2018年4月8日のことだった。」(p22)
 「再捜査でキーマンとして登場したY氏は2018年当時、覚醒罪事件で逮捕された末に宮崎刑務所に収監されていたが、捜査員はY氏に数十回面会し、次のような証言を引き出したという。「X子から『殺しちゃった』と電話があったんだ。家に行ったら、種雄が血まみれで倒れていた」」(p26)
 「木原氏が「御通知」文書を送付した7月5日、自民党の森山裕選挙対策委員長は政治部記者を集めた懇談会でこう語った。
「印象が悪い。木原は早く代えた方がいい」」(p24)

 刑事組織犯罪対策課(略称「組対課」)が関与しているところからして、この事案は、通常の殺人事案等ではなく、どうやら(薬物事案を含む)組織的犯罪としてカテゴライズされていたようだ。
 これについては、キーマンのY氏が、再捜査着手の前に覚醒罪事件等で逮捕されていたことが、一つのヒントと言えるかもしれない。
 つまり、警視庁(組対課)は、Y氏の覚醒罪事件の捜査において元ご主人の怪死に関係する情報を入手したことが考えられ、これが再捜査の契機になった可能性が考えられる。
 但し、例によって文春は情報を小出しにしてくるので、覚醒罪関係の情報はこれ以上書かれておらず、出てくるとしても次号以降になるだろう。
 ところで、高橋洋一氏によれば、文春は、紙媒体ではなくオンラインで契約すべきだという(【文春砲 岸田政権への打撃は】『岸田総理のバッサリ人事 岸田降ろし? 維新躍進?』 7:00付近~)。
 その方が音声データも聴けるので便利だというのである。
 高橋氏の心証は、おおむね「事件性なし」のようであるが、そうであっても、人事への影響は無視できないという。
 実際、ここに来て、党内から彼の更迭を求める声が出てきており、その筆頭が選対委員長ということのようだ。
 「9月下旬解散」の見立てが強まる中で、その前に内閣改造の計画があるらしいが、さて、どうなることやら?
 
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V字回復?

2023年07月16日 06時30分00秒 | Weblog
 「北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんが岸田総理大臣と面会し、1日も早く日朝首脳会談を実現し、すべての被害者を取り戻してほしいと訴えました。岸田総理大臣は、政府をあげて問題の早期解決に全力で取り組む決意を伝えました。

 このタイミングでの首相と曽我さんの対面は、首相が政権浮揚を狙って日朝首脳会談を計画しているためだという見方が成り立ちうる。
 思い起こせば、小泉政権時代も、閣僚の問題などから支持率が落ち込んだ時期があったが、サプライズ的な日朝首脳会談によって支持率がV字回復したのであった。
 今回もそれに近いことを狙っており、岸田首相の電撃訪朝に向け水面下で折衝が行われている可能性がありそうだ。
 この見方によれば、先日のミサイル発射は、「早くやろうぜ!」という北朝鮮側からのシグナルだったのかもしれない。
 会談が行われれば、北朝鮮側としても何らかの見返りを得られるだろうから、内心はまんざらでもないのかもしれない。
 ただ、過大な手土産だけはやめてもらいたいという気がする。
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誰のための司法か

2023年07月15日 06時30分00秒 | Weblog
 
 大阪空港訴訟上告審は、住民側勝訴の判決が下されようとしていたところに、(法務省から要請を受けたと思われる)前最高裁長官の圧力が加わり、事件は大法廷に回付される。
 そして下された判決は、差し止め請求を却下するという、住民側実質敗訴の判決だった。
 この過程が、團藤重光先生のノートに記されていた。
 私が注目したのは、このノートにある「騒音のため列車の接近に気づかず、子供が轢かれて死んだこともあった」という趣旨のメモである。
 つまり、騒音被害で亡くなる人もいたのであり、この点を團藤先生は重視していたのである。
 これに対し、国(法務省・運輸省)側は、国際利用運送事業における「相互主義」、単純化して言うと、「わが国の事業者の便が外国に1便乗り入れをするためには、わが国の空港がその国の便を1便受け容れなければならないという原則」を強調し、要するに「国益」でもって被害を正当化しようとしたようだ。
 これは、極論すると、「9人が生き残るためには、1人が犠牲になってもやむを得ない」という思考である。
 ここで私は、「奔馬」(p175~176)の中に出て来る財界の黒幕:蔵原武介の次のセリフを思い出してしまう。

(蔵原)「いつだって緊縮財政は不人気でして、インフレ政策は人気を呼びます。しかしわれわれだけが無知な国民の究極の幸福を知っており、それを目ざしてやっているのですから、その間、多少の犠牲が生じてもやむをえますまい
(松平子爵)「国民の究極の幸福、って何ですか
蔵原「わかりませんか
わかりませんかね。・・・・・・それはね、・・・・・・通貨の安定ですよ

 「通貨の安定」のためなら”多少の犠牲”が生じてもやむを得ないという思考は、大阪空港訴訟の国(法務省・運輸省)側の主張と共通している。
 しかも、(法務省の意を受けたと見られる)前最高裁長官は、担当小法廷の裁判長に電話を架けて、大法廷に回付するよう圧力をかけた。
 これは、明らかな憲法76条3項(裁判官の職権行使の独立 )違反である。
 何と、この国では、前最高裁長官が、憲法違反の行為をやってしまうのである!
 当然のことながら、これに團藤先生は、「この種の介入は誠にけしからぬ」と憤りをあらわにした。
 この事実を、團藤先生がノートに書きのこしておいてくださったことは、唯一の救いというべきだろう。
 團藤先生、本当にありがとうございました。
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試験の試験

2023年07月14日 06時30分00秒 | Weblog
 「7月12日11時ごろ、全国一斉に全国瞬時警報システム(Jアラート)を用いた緊急情報伝達試験が実施されます。
 「7月12日11時ごろ予定していた、Jアラートを用いた緊急情報伝達試験が中止になった、と東京都防災ホームページでアナウンスされました。北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けた対応とみられます(参考:日本経済新聞)。

 試験中止を告げるLINEメッセージが届いたのは、11時2分ころ。
 本来は、11時より前に中止の告知をすべきだが、間に合わなかったのかもしれない。
 北朝鮮が、わざわざJアラート試験の日時に合わせてミサイルを発射したのは、意図的なものだろうか?
 そうだとすれば、これは業務妨害だろう。
 というか、北朝鮮は、日本の対応ぶりを”試験”していたのかもしれない。
 要するに、”試験”が”試験”されたのかもしれない。
(あるいは、この日始まった日本の司法試験に対する祝砲の意味があったのかもしれない(まあ、これは無理筋か?)。)
 こうなると、おおらく「本番」での大混乱は必至だろう。
 
 
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安楽椅子探偵の迷推理

2023年07月13日 06時30分00秒 | Weblog

 百田氏は、第一の謎として、亡くなった元ご主人(享年28)の父が、「夜中の三時頃に貸していたハイエースのバンを返してもらうために息子の家に行った」点が不自然であると指摘しているが、必ずしもそうではないと思う。
 というのは、元ご主人の職業は「風俗店勤務」とあるから、半ば昼夜逆転の生活を送っていて、午前三時頃までに帰宅するという生活パターンだった可能性が考えられるからだ。
 とはいえ、私も、「奥さん(X子さん)が義父を自宅に呼んだ」という百田氏の推理は当たっているように思う。
 父が「夜中の三時頃に目覚め」、直ちに息子宅に向かったのは、電話があったからだと考えるのが自然だからである。
 ここで、百田氏は、「X子さんに呼ばれた」点を父が述べていない点が不可解だと指摘する。
  だが、これも、当時の状況を考えれば容易に理解できる。
 動画で百田氏が触れていない最重要ポイントは、
 (元ご主人の)「体内からは致死量の覚醒剤が検出された」(p24)
という事実である。
 つまり、死の直前、元ご主人は大量の覚醒剤を使用していたと考えられる。
 そうすると、彼は、幻覚・妄想などのために(ナイフを持つなどして)暴れており、X子さんが父に助けを求めたというのが、一番あり得るスジだと考えられるのである。
 ここで、X子さん・父も元ご主人が覚醒剤を所持・使用していたことを知っていたと仮定してみる(あくまで仮定である。)。
 この場合、X子さんと父との実際のやり取りを警察に明らかにしてしまえば、自分たちも覚醒剤所持・使用の点について警察から追及されることは必至である。
 したがって、X子さんと父は、このやり取りを出来るだけ隠したいと考えるのが普通だろう
 そこで、父は、「貸していたハイエースのバンを返してもらうために息子宅を訪れた」という事実ではない口実を述べた可能性がある(もっとも、その後通信記録を警察から指摘され、真相を話したかもしれない。)。
 とはいえ、この仮説にも難点がないわけではない。
 薬物事案で、同居している家族も所持・使用の事実を知らないというケースは結構ある(私も数か月前、同じ部屋で暮らしている配偶者が約3年気づかなかったという事案を弁護した。)。
 なので、自身は関与していないのであれば「知らない」と述べて通せば済む話なのであり、あえて手の込んだ虚偽を述べたとすれば、X子さんにおいて、「絶対に第一発見者にはなりたくない」やむにやまれぬ理由があったと考える方が、より整合的と考えられるのだ。
 そして、この場合、X子さんは、父に対し、実際に「夫がバンを返したいと言っています。もうすぐ仕事から帰って来るので、夫が寝てしまう前に鍵を取りに来て下さい。玄関の鍵は開けておきますから、2階の夫の部屋に行ってください」などと電話で呼んだ可能性が考えられる。
 そうだとすると、この場合の父は、(一応)虚偽は述べていないということになる。
 他方、第二の謎=当時X子さんと親密な関係にあったYさんの行動については、私も百田氏の推理は当たっていると思う。
 Yさんが、X子さんから呼ばれて父よりも先に自宅を訪れ、そこでX子さんにいろいろとアドバイス(父を呼ぶ、玄関のドアを開けておく、など)を行ったと考えれば、一連の出来事をスムーズに説明出来るからである。
 ・・・さて、真相やいかに?
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ロック・オン

2023年07月12日 06時30分00秒 | Weblog
 「彼女は東京都内に約百余あるコールドケース(未解決事件)のおうち、大塚署管内で発生した事案を掘り起こす担当で、この事件に疑念を抱いたのです。彼女が着目したのは、自殺というにはあまりに不自然なナイフへの血の付き方でした。」(p27)
 「国の政治がおかしくなっちゃう。話が大きすぎる。自民党を敵に回すよ。最終的には東京地検の意見を受けて、警察庁が『やめろ』という話。GOを出すときは当然警視総監の許可もいる。普通のその辺の国会議員だったらまだしも木原だよ、相手は・・・・・・」(p28)

 文春砲がある政治家にロック・オンしているが、逆に刑事告訴を受けそうな情勢である。
 ちなみに、この政治家は、巷では”イケオジ”と呼ばれているらしい。
 家系図(木原家(木原誠二・木原雄一郎・木原正裕の家系図))をみると、いわゆる「華麗なる一族」の出身であり、金融資本主義の権化のような人物である。
 もっとも、単なる二世・三世ではなく、武蔵高校→東大法学部→大蔵省というスペックから分かるとおり、「親の七光り」を批判する維新勢力を黙らせるだけの実力も兼ね備えているようにみえる。
 というわけで、(世襲の)首相をはじめとする自民党幹部の覚えめでたく、かといって維新などからも叩かれないはずの彼だったのだが、今回は文春砲を食らってしまったことになる。
 これについては、私見では、やはり落選期間中の有り余るエネルギーに原因があったと考える。
 というのも、彼は落選期間中とその前後、頻繁に銀座のクラブに出入りしていたらしく、現在の妻や愛人とされる女性ともその時期に知り合ったようなのだ。
 落選中のため、政治活動に注ぐためのエネルギーと時間を持て余し、複数の女性との交際に没頭したというのは、自然な推理だろう。
 但し、お子さん(たち)が生まれたのは国政復帰後で、その後の彼の活躍ぶりはもはや言うまでもない。
 こうしてみると、「異次元の少子化対策」言葉も、あるいは「子どもが増えれば予算が増える」という彼の発言も、なんだか深い意味を帯びて聞こえてくる。
 そういえば、過去には、彼を上回る”性豪”政治家が存在していた。

 「伊藤は仮装舞踏会で、この生粋の華族といってよい極子にも関係を迫っています。
 マスコミからは、裏庭で事におよんだとか馬車の中で関係を持ったなどとスキャンダラスに報じられたそうです。

 ここまで行くともはや動物に近い。
 ・・・さて、今週の文春はどうなりますことやら?
 
 
 
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