パンセ(みたいなものを目指して)

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リコールの署名数

2021年05月26日 19時53分45秒 | あれこれ考えること

地元新城市の隣の東栄町では、町長リコールの運動が展開され
先月末に必要署名数の906筆を上回る969筆(当事者調べ)が選挙管理委員会に提出された

選管の確認作業も終わり、有効とされるものは956筆とされたが、これからが署名の縦覧期間だ
この縦覧は署名したにもかかわらずハネられたり、書いた覚えがないのに署名されている
といったものを当事者が確認するためのものだ
この東栄町のリコール運動は、例の高須克弥氏と河村名古屋市長が中心となった愛知県知事リコールと
少し関連している

それは維新やネトウヨとの関係ではなくて、まったくもって情けない話がきっかけとなっている
東栄町では今まで町営病院で行われていた人工透析が経費等の関係で他地区に依存するようになった
それに困った人たちが、存続するように署名活動を行った
この署名活動に対して現町長が、情けないチラシを折り込んだのだ(ポスティングした)
そこには「本当にあなたが署名しましたか?」
とあの高須克弥氏等が行った不正署名を匂わせるような内容のものだった

これにカチンと来たのは真面目に取り組んできた人たちで、勢い町長リコールの流れになってしまったのだ
人工透析継続の署名活動をしていた人を知っているが、透析維持ができない経営上の困難も想像がつくので
誰かが嫌われてもどちらかに決めるしかない、、と思っていて、それは当事者でしか決められないと思っていた
それがこのような形になるとは、残念なことだ

このどちらが良いか(継続か他地区依存か)とか、町長の選択になるのは政治的な要素で
事情をよく知らない者がとやかく口を挟むのは憚られるので個人としての意見の表明は抑えることにする

ただ気になるのは、有効署名数のことで、通常真面目にリコール運動をすれば
選管でハネられる数や確率は、あの愛知県知事のような数にはならない
実際に自分たちも経験した市長リコールのときも、無効数の確率は巷で想定されている中に収まった
このときは必要数には達しなかったので(必要数は14000ほど、集まったのは9000ほど)
選管が知らべるまでに至らなかったがリコール反対を訴えた人(議員)の中には、
リコール運動をした人の発表した数字は正しいのか、不正の署名が多く紛れ込んでいたのではないか?
と人々に暗示するような発言やらを行った
(この議員は何かと問題の多い議員で、新城市の地域自治区の活動交付金事業において
  費用弁済の実績がない領収証を用いて市から受領したことがあった
 この事実が明らかになって、交付金の返却が要求され、さらに政治倫理審査会が開かれ
 議員辞職の勧告という状況なまでなってしまった)

つまりは、いろいろあっても、真面目にリコール運動をすれば当事者たちは
何よりも日々の署名数が気になって、目標に今いくつ足りないか、、
どうすれば増やすことができるか、とかを話し合うのがごく自然で
愛知県知事リコールのように代表者が署名数(実数)を知らなかったというのは、
経験上とても信じられない

愛知県知事のリコールは不正署名ばかりが話題になっているが、ちゃんと署名されたのは
43万筆の2割の8万ちょっと、つまり必要数の10分の1にしかならない
そもそもこのような数字になるということを、運動をしようとした人は想像もしなかったのか
いわゆる市場調査もしないで無謀に突っ走ったのか?

実は一番の頭にきているのはこのことで、リコール運動が世間に受け入れられるか否かは
とても深刻な問題で、自分たちはしない方が良い、いやすべきだとの意見交換が何度も行われた
このとき運動をすすめる根拠としたのは受任者数で、想定した数以上ならばそれなりの支持は得られる
と判断したのだった

それと比べると、あの愛知県知事のリコールは勢いとか気合だけで、空回りどころか、全く支持されていない
メディアの報道がなかったからだとか、リコール陣営は言っているが、そんなものではない
実際のところ、我が市で行われた愛知県知事リコールの署名活動はまったくもって活気のないもので
あれで必要数に達すると思うほうが変だ

大きなことを言うのは勝手だが、それを言ったためにおかしなことになる、、
というのは、よくあることであることで、それなりの立場の人間は気をつけねばならないのに、、、

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