季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

垣根を越えて

2006-11-06 23:07:20 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

愛犬のコートに着手。
可愛いチワワでも型紙は人間が着るのかと思うほど大きい。
羊毛を載せるだけでも先週から引き続き2回目です。
好きな色を選んで少しずつ載せて行く。

       

一つ一つ作業を楽しんで味わいながら進めていきます。
見ているみんなもため息が出るような美しい仕事ぶり。

型紙を大きくして薄く羊毛を敷いてたくさん縮絨させるのが滑らかな作品を作るコツですが、
それができる職人気質。

やっと羊毛を載せ終わりました。
来週縮めて行きます。

「もう10回もほどいて編みなおしたわ!」
お孫さんのベスト完成まではまだまだ。
今日は目標の減らし目まで進みました。あきらめないでぼちぼち行きましょう。

「作る度に持って行かれるねん。」
いくつ目のタバコケースでしょうか。
今日は黒と赤で鮮やかな物を作りました。
デザインを変えて、蓋ではなくファスナーで始末します。

ポケットが両面付いている小銭入れ。
「小銭入れいくら作ったって、中身がないとな。」
言いながらこれがおもしろい様子。
小さくて作りやすく、工夫があって楽しいらしい。
一つ一つマイナーチェンジを繰り返しながら。

「見に来たけどいっぱい人がいて忙しそうだし、今日は帰ります。」
またゆっくり来て下さい。

ハンドワーククラブへの参加のスタイルは様々。
実際に物を作る人のほかに
部屋に入ってきてひとしきり私や他の人と話したら出て行く人。
参加者名簿に名前をサッと書いて、すぐに立ち去る人。
チラと覗き見して向こうに行く人。
薄い壁の向こうにいつもずっと座っている人。
そんな人たちが物を実際に作るようになるのに何年もかかったりします。
毎回「そんな、おんな子どものやることをやってられるかい!」と悪態じみた事を言っていた人が、
「本当はおれもやってみたかってん。」と顔を真っ赤にしてもじもじしながら始めた事もあります。

私が思うよりその垣根を越えるのは大変な事のよう。
恥ずかしがり屋さんの多いこと。
私は何年でも待っています。
ちゃんとサインは受け止めていますよ。
いつでも心積もりが出来たらどうぞ。


帰り道、自転車をこぎながら眺める月の美しいこと!
うっすらと雲がかかって。
秋の夕べ。昼間の雨のせいか
通り過ぎた公園からは林の香りが一段と立っていました。


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