季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

寝る前の物語

2009-08-11 10:16:51 | 心と体 Mind&Body
寝る前の物語に付いて考えた。

またまたシュタイナー教育だけど。
一日を人の一生に例えると、朝起きて夜寝る事は、この世に生まれてそしてあの世に旅立つ事の縮小版だと聞いた。
だから子ども達は眠るのが怖いのだと。

それでその間を繋ぐ要素として物語が適当なのだそうだ。
メルヒェンとはこの世にあるもので具体的にあらわした見えぬ神の世に繋がるお話。またこれから生きていく上で大切なこの世の要素が込められたお話。
各地に伝わる昔話とはそういう物なのだそう。

入眠儀式と言って、パジャマを着て布団に入る。お話を読むお祈りをする。などと毎日決まった順序で行う事で、子ども達は気持ちよく眠りに入って行きやすくなるのだそうだ。
なるほどな、と思う。
まあ思い通りにはいかない事も多いけれど。

うちでは語り継がれた昔話の他に、その時作ったでたらめ話もとっても人気だった。
なぜなら登場人物は子供たち自身だから。
いつも実際の風景の中から始まってひょんなことで不思議な世界で不思議な仲間といろんな体験をする話になってそして帰ってくる。と言うパターンだ。
作っていくうちに、登場するキャラクターが出来上がって、話しているうちに勝手に行動を始める。それが話していても面白かった。

自分の子どもの頃を思い出してみて、同じような面白いことがあったと思い当たった。
私は兄弟が多いので寝る時はみんな並んで寝る。
その時に毎日順番に作った話をして行くのだ。妹の作る話がいつも秀逸で楽しみにしていたのを覚えている。

また、祖母の家に泊まりに行ったときは、信心深い彼女から昔話だけでなく、「死後の世界について」や「霊魂の話」や「きつねのはなし」などを延々と聞いた。
まさしくあの世や神の世の話だ。私の人格形成の大きな基礎になっていることは間違いない。

何気なく当たり前に毎日やっている事が、人の存在に大きく影響するってそういうことかな?って思う。
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