季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

自分と言う「人」

2009-10-31 22:52:23 | 心と体 Mind&Body
クリニックの講演会に参加した。
「回復過程における対人関係力の変化について」と言う題だ。
ケースワーカーの方の話。

たいへん勉強になった。いつもクリニックの講演や行事など参加できるところには参加するようにしているが、アルコール依存症でなくたってとても参考になることが多い。
アルコールって飲んでいるか飲んでいないかわかりやすし、依存症になることで症状も見えやすいから心や人間の関係性の治療の中心になっている。
アルコールだけなくて摂食障害や対人障害やその他の様々な生き方の不具合とも根っこは共通するので、アルコールの人以外の患者さんにも参考になるし、病院にかかっていなくても生き辛さを感じている人(誰だってあると思う)には参考になる。

今回の話で印象に残ったのは「自分のつらいことに気付いて専門家に助けを求める事自体も対人関係に入る。」と言う事。
対人って言っても、他人との関係だけじゃなくて自分の心や体の痛みに気付くことそのものが私と言う「人」との関係なのだ。
そこで躊躇して踏み出せないんだから、その上に対処してくれる頼れる人を探すと言うのはたいへんなエネルギーが要る。
自分が我慢すれば、頑張れば、なんとかなる。人に迷惑をかけちゃいけないってずっと思って我慢してきたんだから、そこから出るのは大変だ。

まずこの難関をクリアして苦しい思いをする人が少しでも減ればいいなあと思う。

自分の痛みに気付く、そしてケアする。本当はそれを毎日小さな単位で出来たら大事にならないんだろう。
自分と言う「人」の発する声に耳を傾ける。
私もしんどいと思ったときはそうしよう。


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