季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

近江八幡で子羊

2010-06-07 21:15:03 | ウールクラフト WoolCraft
またまた滋賀で毛刈りの師匠にお世話になることに。
今度は「子羊を観に行く」ツアーです。
フェルトの師匠も一緒。

近江八幡の駅で待ち合わせて連れて行ってもらいました。
滋賀畜産センター(ほんとはもっと長い名前なんだけど、長すぎて…)。
口蹄疫の予防のために駐車場からずっと石灰がまいてあります。
そして入るときと出るときは靴の底を消毒します。

小屋の囲いの中にいるお母さんと子ども達。まあ、めっちゃかわいいですよ

       

ほんと、どこをとってもかわいいんです。
目が黒目勝ち。(大人は白目がはっきりしていて、黒目は横長)

       

ラムズイヤーと言う植物があるますが、柔らかい毛が生えていてまさにその通り耳もかわいい。
この子羊は各ステイプル(房)の先が細かくクルクルとしていて、それもまたかわいさを増しています。

       

ひたすら子羊たちを見る私。
…だったはずが、いつの間にか子羊たちにすっごい見られてる立場になってました。
めっちゃ近づいて見てくる。柵がなかったらどうなってたのか?顔と顔の間の距離が10cmくらいです。そのうち母さん羊まで私を見る始末。
羊達にガン見された~!師匠たちもそれを見て笑っている。

            

そこには羊だけじゃなくて、ヤギやブタ、七面鳥、ガチョウ、それに孔雀(めちゃきれい!)そしてカモシカまでいました。みんな居心地良さそう。

ひとしきり子羊を鑑賞したら次の羊ポイントまで。

師匠の刈った羊です。刈り後が美しく、それを愛でる私。

       

電車に乗っている時から気になっていたんだけど、聞いてみた。この景色。
田植えの緑はわかるんだけど、この濃い黄色。何?

       

小麦でした。これが結構広い範囲で栽培されています。
国産小麦って北海道や東北が多いと思っていましたが、滋賀でも栽培されていました。

       

あと、この家の玄関の戸。障子の一升が空いていますが、どうしてだとおもいますか?

       

答えは「ツバメが出入りするから」でした。風流。

「田舎の親戚」と言うコンセプトの茅葺きの素敵なレストランで美味しいお昼を頂いたり、近江の町を案内してもらいました。

太郎坊と言うところの赤神山の阿賀神社にお参りに。
天狗が奉ってあるらしい。急な階段を昇る。

           

近江の地を一望。米どころ。美しい眺め!

       

一番上に夫婦岩があった。夫婦岩って伊勢だけじゃなくていろいろあるんだな。
そこを通り抜けると祠がある。

       

この「通り抜け」が感慨深かった。
夫婦岩、こんなんです。

            

形としてはしっかりと寄り添う形になっているんだけど、問題はその距離感。
幅80センチ(長さは12m)ちょうど人が一人ゆったり通れるくらい。
近すぎず遠すぎず。
そしてその間にいると、ちょっと涼しくて爽やかな風も吹いていて気持ちが良い。

「夫婦の間って、これが大切?」と、心にズンと来た。
適度な距離感。付かず離れず。そして寄り添う。風通し良く。
爽やかに。

あー、これを目指そう。
夫と来たいなぁ、と思った。

パンパンと手を打って拝む。今日のこの幸せに感謝して。

山を下り、八幡堀へ。
ここは時代劇でよくロケに使われるらしい。
なるほど、着物を着た町娘が下駄をカラコロ言わせて歩いていそう。

            

近江商人の町並みが美しい。
特に松が印象的。とても大切に手入れされているのがわかる。
実家にも昔松の木があって、毎年植木屋さんが丁寧に葉っぱを手で間引いて剪定していたのを思い出した。

           

ヴォーリーズの建築なども数々あり、骨董屋さんを覗いたり楽しく散策する。
お茶を飲みながら皆で羊談議なども。

フェルト師匠のお供と言う事もあったろうけど、それにしてもすばらしいおもてなしを受けました。幸せな一日。

またまたお世話になった羊師匠夫妻。
まさに金銀瑠璃シャコ瑪瑙、珊瑚真珠を与えられたに等しく
甘露の法雨とはこの事かと観音経を思い出した。
観世音菩薩はいろいろな人や存在の姿になって人の前に現れると言うが
その事かもと思ってしまうほどのこの頃の幸せぶりだ。

私の周りにはそう言う方々が少なからずいます。
降り注ぐ宝に「お返しが充分に出来ないので申し訳ありません。」
と言うと「これからの長~いお付き合いの中で返してください。」とおっしゃる。
たぶんそれでも返しきれないと思うので、その分は他の私からの何かを必要としている方々にお返しできたらと思っています。

笑顔で見送られ、帰途に着く。ホッカホカのハートを胸に。
これからもまっすぐこの「羊道」をしっかりと進もう。
人の道をまっすぐに精進しようと誓う私でありました。



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