季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

一針一針

2011-05-30 22:15:30 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

朝はしばらく誰も来なくて、いろいろ道具の整理や準備など。
来はじめたらどんどん人が増えた。台風の影響もなんのその。

午後もたくさん過ぎて入りきれないほど。本当に大盛況。
こうなると遠慮深い人が早めに帰ったりして、申し訳ない気持ちになる。
ハンドワークをしようと思ったら、かなり押しの強い人じゃないと。

始めたころにマンツーマンで一日したことがある。
誰も来なくてで自分で作品を作り始めたら、「先生が急に何か始めよった!」と言われたこともある。そんな日が懐かしいほど。こんな日が来るなんてその時は思わなかったな。
まあでもそれはうれしい事だ。またいろんな波があるだろうから、その時々でしのごう。

縫い仕事、いろんな人が「できるやん!楽しいやん!これ。」って風になってる。
一針一針進めていくことで確実に完成に近づく。これが楽しいらしい。そして進めるほど上達する。
これって登山に似てると思う。
先を見たら「無理!」と思うけど、先に行く人の足跡をたどるように一歩一歩に集中していたら目的地点に着いている。そんな感じ。思うよりやってみると楽。
それでそこから自分の歩いた道のりを眺めてその偉大さに圧倒される。

ハンドワーク初期の常連さんでしばらくお仕事などで離れていた人が、またこの頃参加。
ステップアップしたフェルトメーキングを堪能している。
長く断酒もしているので、彼女を頼りにしている人と語りながらの手仕事。それがお互いに益になっている。

こんなに忙しくてもお茶を淹れられるようになった。(拍手!)
この一杯のお茶がみんなをどれほどリラックスさせて安心させるのか、実感している。
心も体も温めて緩めてくれるとはお茶の力ってすごい!
この前この話をしたら「一人暮らしをしていると、それってすごくわかります。人にお茶を淹れてもらって一緒に飲むって特別うれしいんですよ。」って言われた。
そうなんだ。どんなことがどれほど効果があるかわからないもんだな。
出来るだけ続けてみよう。



あっという間に一日が経って(参加している人々もみんなそう言う。あっという間だって。それがうれしいんだって。)家に帰って夕食を作って食べる。
月曜は息子が夕食当番だけど、今は体育祭前で帰りが遅い。
そしてその上、応援合戦の衣装を作る仕事が残っていた。

自分は高校生の時、学校の行事にまったくと言っていいほど参加していなかったのでそれが悔いと言えば悔い。勉強とクラブで120%だった。
彼が一生懸命取り組んでいるので見ていて気持ちが良い。
サテン生地なんてこんな時しか縫わないな。青春の布と色だな。

       

こんな縫いにくい生地をみんなが縫っているかと思うと気の毒なほど。
などと考えながらミシンを動かす。
出来て着ている息子を見て気付いたけど、母の手作りの服なんてここ何年も着ていない彼。
目の前にこんなに大きくなって私の縫った服を着ている息子がいる。
それがなんかおかしくうれしい。
「来年応援団がなかったら、もう作ることもないなあ」などと考えながらミシンを片付けた。
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