季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

応援団

2012-12-10 22:20:15 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

今年の活動も残すところ今日を入れてあと二日。一年が早い!
今日もいつもの如く、いろんな人たちがいろんな事を始めてずんずん進めています。

来週はクリニックのクリスマス会があるので展示の作品を募っていますが、なんだか例年と違う空気が。
例年は9月くらいから「今年は何を出そうか?!」って考えて作る人もいるのに、今年はこちらが聞いても「出さないとダメ?」とか言ってる。ダメじゃないけど、出そうよ!

たぶん皆の意識が変わって来た。
前は「こんなことやってる!こんなにすごいものを作れるよ!」って誰かに見てほしかった。それでいつも作れないようなものまで作ろうとして頑張ってた。

それが最近はハンドワークに来て参加して作っているそれだけで満足。そして作品は持って帰って使うか誰かに上げるかしているから手元にないし、手放したくない。あと「誰かに持っていかれたらどうするの?」っていう人もいる。それくらい愛着があるし大事。
聞いてみたらそんな風です。それはそれでいいんだけど、取りあえず展示しないといけないので声をかける。
「じゃあまああれでも出しとこうか」なんて感じで作品を選んでいます。

ちと心もとないな。大丈夫か、展示。ま、いいけど。これも成長の過程だな。



この前患者さんに貸して貰った勉強会の資料が興味深く勉強になった。
それは「パーソナルティー障害について」の資料。
境界性人格障害と前は言われていた。今は人格の所をパーソナリティーと言うらしい。
生まれ持つ「気質」と生まれてから後の環境で形成された「性格」が合わさってできるものらしい。
その資料には分類や対し方など援助職の人達に有効な情報が載っていました。
いろいろ思い当るところやなるほどと思うことなどある。

読んでいて印象に残ったのが「彼らは元いた家族で応援団がいなかった」と言うところ。
健康な家族であれば親や兄弟がまず本人の一番近くで「応援団」として囲んでいる。その外を学校の友達や地域の人や親せきなどが。そうやって大きくなる。
ところがうちが心休まる所ではなかった場合(機能不全家庭と言われたりする)、親はお互いの問題とけんかで子供どころではなくて応援団にはなりえないし、そうかと言って外の人達はもっと怖いと教えられていて頼ることもできない。そんな環境で育った人たちがそういう困難に陥りやすいらしい。それで薬物や自傷や摂食障害などになりやすい。しかしその行動に頼ることでその時は生き延びることができたと言えるとも書いてある。
それでダルクや他のグループで行われている大事な役目はその人の応援団になること、だそうだ。
医者や看護師、ケースワーカー、他の援助職の人達。仲間。その人達が本人の応援団としてまず周りを囲む。そこから他の世界の人達とも繋がりを広げて行けるらしい。

なるほどなあ、このクリニックもハンドワーククラブもそうだなあと前々から思っていた。これは温かい「ここに居て安全」な所。それが大事だと思っていたけど、専門家の文章で読むとまた確信が持てる。
なんでもない当たり前の時間を毎回過ごしてるけど、それが大事な足場で土壌になっているんだから良かったと思う。
これからもこの当たり前の居場所を大切にしようとその資料を読んで思った。

あー、娘のパソコンを借りて書いてるけどさすがに変換が自分のと違って面白い。読むが詠むだって。如しとか。うふふ。
パソコンの修理はまだしばらくかかりそうです。しばらくは携帯から主にチェックします。
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