季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

繕うのもまた楽し

2014-10-26 22:03:51 | 手仕事 Handicraft
息子から頼まれていた。ずいぶん前から、それもたくさん。
やっと取り掛かる。ズボンの繕い。
彼は自転車とバイクに乗るので右足の内側だけがものすごく破れる。これなんか、結構高かったのに買って3日後には破いてた。
小さな子どもの頃からズボンは破けやすかったけど、今でも。
布や糸も色を合わせたりとかしない。適当にある布と糸で繕う。

始めはこの前バイクでこけた膝。大きな穴が空いている。裏から布を当てて待ち針で留める。破いてから洗濯はしてないからまだ汚れてる。
それでもこの方が布がまだ元の形を残してるからやりやすい。少し霧吹きをして布を伸ばしてなるべく再現して縫って行く。
ミシンで行ったり来たりを繰り返しながら押さえて行く。

       

出来た。全然違う色の糸で残念!ま。仕方ないな。同じのがなかったから(笑)それでも丈夫にきれいに縫えた。

       

今度は裾。こんなのありえないなあといつも見て思う。ここの布、どこ行ったんや!
これも布を当てて地道に縫って行く。
この縫って止めて返し縫いのレバーを押して引き返すってのの繰り返し、それも少しずつ軌跡をずらしながらってのが結構たいへん。
右手はボタンとレバーを押したり、布押さえを動かしたりで忙しいし、左手は布を動かすのに一生懸命。

       

始めは左手が筋肉痛になるかと思うくらいしんどかったんだけど、そのうち楽に指先だけで方向を変えられるようになった。
どんどん縫って行く。縫うって言うより、もうこの糸で織って行くよ!ってくらいの意気込みで。

       

さあ、あの大きな穴がふさがりました。バンザイ!

       

これだけ縫うとかなり疲れる。お昼を食べてもう一枚。
今度はお尻のところがひどく破けてるの。これは履けないな。
裏から布を当てて留める。

       

これも同じ色の糸がなかったのでこげ茶の糸で(笑)全然違うし!
ええねん。縫えたら。

       

そしてまた裾、またもや信じられないくらいにザキザキになってる。これで何か月も学校に行ってるんだから恥ずかしい。
これは履きこまれ過ぎて色の変色もダメージもものすごい。もう捨てたら?って言ったんだけど「ポケット多いし気に入ってるねん。」らしいので繕うことにする。
それにしてもこれ着るって。私だったら無理だなあ。でも他に一名、こんな感じの人いるから仕方ないな。

       

もう随分慣れてきた。軽やかに楽しくミシンを動かす。細かく行き来するのも大丈夫。
良い感じです。

       

こうやって並べてみたら結構かっこいい(と思うのは私だけか?)
でもいつも服を買う店でこういうのって(新品でこれ)ものすごく高いです。これもそんな風に見えたら良いのになあとちょっと思ったり。

       


で、次から破けにくいように裾をまとめるホックを縫い付けた。どれくらい役に立つかわからないけどやってみよう。また引っかかるようだったら他の金具に換えよう。



夕方、親しい人に頂いた黒豆の枝豆を茹でて食べる。
普通の枝豆は普通の大豆の。関西ではこの時期は丹波で作られるこの枝豆が出回ります。ずいぶん昔になるけど「美味しんぼう」と言う漫画にも出てた。普通の枝豆より大きくて味も香りも豊かです。美味しい!

       

息子は虫がものすごく苦手なので豆を出しておく。甘やかせてダメだなあと思いながら。「食糧危機の時にはこんなのも自分で剥いて食べないといかんよ!」と言ったら笑ってた。

今は一人っ子扱いの息子。学生もあとしばらくで、就職したら出て行くだろうから最後の甘やかしかなあと。
もう十分甘やかしてるけど。今のうち、今のうちと思って。

破れたズボンはまだまだあるのでまた繕わないと。でも楽しくなってきた。どうせだから遊んで繕おう。
あの人、気にしないし。服なんて着れたら良いらしい。良かった。


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