季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

錬金術

2015-07-13 20:50:25 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

みんなお疲れ気味。暑さや湿気やいろいろ。
それでも地道に縫い続ける。

どうしてもしんどい人は途中で家に帰ったり。
午前中は畳の部屋なので、横になったり。

可愛い絞り袋ができたり
着て来た手縫いのブラウスを褒めたり。

しながら午後を迎える。

お孫さんのために可愛いキャミソールを縫うとワクワクの人。

フェルトの小物入れが出来ました。マグネットで開閉できるようにしました。

       

断酒して初めての夏を迎える人が居る。
みんなが「それはきついな。」と。
何十年断酒してる人でもとても暑い日にはビールが飲みたくなると言う。そうだろうな。そりゃな。
飲めない私でも飲みたくなる(飲まないけど)。

こうやって手を動かしているとそう言うのを忘れるから良いんだと言う。
暇があったら手を動かして作っていると。
それで私は「私たちはこうやって手を動かして時間をつぶしてるだけじゃなくて、価値を生み出してるんですよ。」と言うとハッとした顔になる。
ただの布が着れる服になる。ただの毛糸がセーターになる。それは価値を生み出す作業だ。
私たちがやっていることは錬金術なんです。って言って、錬金術の説明をする。
そして出来るものだけじゃなくて作る私たちは作るほどに技量がアップするし、作っている時間そのものも、出来たものを上げたり自分で着たりする時間そのものにも素晴らしい価値があります。
そうかそうかとうなずく。

ここに来る人たちはみんなそれがわかってて、毎週来てひたすら作るんだろうと思う。

この頃の私たちは確固とした自信が出来て来た。「布があって糸と針があれば、私たちはどんな服でも自分の手だけで作ることが出来る。」と言う。
もう2年以上縫っている人も。そうするとうちで縫う分も入れたら何十着も縫っている事になる。お孫さんの分だけでもたくさん縫ったって。

お祖母ちゃんが手で縫った服を着て育つ子どもたち。それはきっと一生の宝物になるね、って話す。本当にそう思います。何もわかってなくてもその子の中に残る。

来週はお休み。みんなと手を振って別れる。元気でね~!
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