季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ぞわぞわ

2017-02-24 20:54:40 | Art
クラーナハ展に行った。大阪市中之島「国立国際美術館」

いくつかの広報に出てる絵を観てもなんだかざわざわしてたんだけど、実際に観てみたらざわざわどころかもうぞくぞくでした。

そう言う「観ててぞわぞわするもの」に執着してることにかけて天才だなあと。
白い肌に浮かぶ青い静脈の線
薄絹を通して観る白い肌

ぞわぞわです。

マリアに抱かれてる丸々とした赤ちゃんの体がその青い線でいっぱいなのを観た時は鶏肌立ちました。こわっ、きもっ!
幼子のイエスのとなりにいる幼子のヨゼフのこめかみにも静脈が出てる
なんか神経質で将来に起こる事を予見してるかのようなざわざわ感。ひえ~!

薄絹。薄すぎる。1500年代にこんなに薄い布があったのか?ほぼ100パー透けてます。
それは実在した布と言うよりは、水とか粘液とか粘膜みたいなものに見える。
そう思うとギャーッと思うくらいエロティック。
ぞわぞわ。

お腹と腰を前に出して背中を丸め加減にしている女の人。こういう人は健康な暮らしをしてないと思う。腹筋とか使って暮らしてない。
暗闇に浮かぶ白い細い裸の女。

工房で弟子を使って何千枚も作って売れた絵が。
そんな女の人や
暴君の息子に犯されたから夫と息子に悪いと剣で自害する女の人や
爺さんに金で買われる若い娘。
正義の女神ユスティティアのふりをしてる女性

あかんなーって題材ばっか。
「こうなったらあかんよ!」って言う教えやって言うのもあるけど、そう言うのが売れたのかも。
男の心理がわからないけど、今でもそう言う題材のって不滅やなと。

でもどれもすっごくぞっとするくらいきれいなんです。
退廃的ってのともちょっと違う。なんだかこれはこれで芯が通ってる。

友達といろいろ発見したり考えたり話したりしながら観た。
一人で行かないで良かった~。あれ、ひとりやったら見つけきれないし受け取りきれない。

オーストリアの美術史美術館からたくさん来てたらしく、クラーナハも元々オーストリアの人だったらしく、その関係のグッズなどあって嬉しいなと思った。
でもあの絵の付いたカバンとか持たないなあ。
18禁にした方が良いかなと思う。
気を付けて観に行ってください。





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