季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

クリムトに逢いに

2019-08-29 20:58:44 | Art
今年の夏の旅行。
東京でのクリムト展に行きたかったんだけど、引っ越しの後の片付けと疲れで行けず。
新聞の広告でその後に愛知県であると知ってどうしても行きたいと言ったらそれが行き先になった。

豊田市。初めて行きます。
行ってみてその空気で感じた。TOYOTAの凄さ。
豊田ナンバーのTOYOTA車がたくさん。
社名が自治体名っていう事がどんなものか実感する。



そういえば、去年行ったフィンランドのフィスカルスも社名が自治体名になった例だ。滅多にないな。
その会社がその土地にただならぬ貢献をしたからこそ、その会社の製品がその土地の人々の誇りであるからこそそうなったんだと思う。
豊田市になってからもその誇りを失わぬように会社はどれだけの努力をしてきた事だろう。
日本に世界に恥じぬ製品を生む出す覚悟がひしひしと伝わる。

そんなことを思いながらの豊田市美術館。



立派です。美術館そのものが美しい。

クリムト展は、私が観たことないものもあって、見応えありました。ベートベンフリーズは複製だったけど、実物と変わらぬものでした。何度も巡ってじっくり観た。
ウィーンのゼツェツィオンで観たときに私のなかにその音楽が流れてきて、勇気や生きる歓びが押し寄せて涙が止まらなかった。
クリムト自身のことはちょっとどうかな?ってところもあるけど、その作品には本当に私は心を動かされる。
英語で感動するって事をmovedって言うけれど、そのもの。私の肉体を浸している不可視の私が響き、震え、波打つ。そう言うものこそが芸術なのだと私は思う。

クリムトの作品の前に佇んで、私はそのうねりを感じる。

Nuda veritas
前に観て好きだと思ったもの。
シラーの言葉を読む。
その言葉が私を力付ける。
少数者のために生きる、作る。
足元の水が美しい。印刷ではわからないこの色と線。

ミュージアムショップで買い物をして、同時開催されている愛知トリエンナーレを見に行く。

それがとっても興味深かった。
神戸のビエンナーレも覗いた事あるけど、なんだかより新鮮だった。
世界のアートが集まっている。
美しいけれど怖いもの。不思議で面白いもの。
特にスタジオドリフトのShy lightがいくら見ても飽きないほど面白く美しかった。
それはただ美しさだけではなくて、自然科学的に裏打ちされた形と動きだからだと思う。



ワークショップのエリア。展示で得た感動を伝え
ようという企画。
シルクスクリーンでバッグやTシャツに自分で描いたイラストや文字を印刷したり、ハイテクなミシンで刺繍したり出来る。ラジオ局も併設されていて、声を発信する事も出来る。面白い。





名古屋会場には行けなかったけど、行ってみたいな。アートの本気、底力を観に。

遠かったけど行けてよかった。
連れて行ってくれてありがとう!


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