明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


昼間、日本を舞台にした『007は二度死ぬ』をやっていた。勿論、音楽が中国じみていたりおかしな所はあるものの面白く観られた。浜美枝の水着姿を観ていて、20年ぐらい前だろうか、青山辺りだったか、やっとすれ違えるような路地を歩いていたら向こうから浜美枝が来てボンドガール!だと驚いた事があったのを思い出したが、それよりも、私ほどの方向音痴が不案内な路地を一人で歩いていた事の方にむしろ首をかしげた。 北斎はまたしてもふんどしをチラつかせる予定である。何しろ画に狂う老人であるから、ふんどしも要らないくらいである。もっとも、西郷隆盛のように、特徴有る部位の持ち主ならともかく、ただズボラな老人にしたいだけなのでフンドシで充分である。 私の場合、道具としては、芯材を切断するノコギリ、かペンチ、手回しロクロ、芯材をロクロ台に固定するガムテープ、竹べら一本、カッターの刃、スーパーで貰えるアイスクリーム用の平らな木のプーン、粘土の節約、早い乾燥、軽量化のためのスタイロフォーム、霧吹きである。竹ベラなどブラシの柄だし、代用が効く物ばかりだが、唯一替効かず、これでないと駄目なのが、アイスクリームのスプーンである。これは最初期から使っているが、得に弾力が大事なのだが、これがないと。着衣の仕上げができない。それにしても霧吹きの調子が悪い。昔は、たとえホームセンターで買っても2、3年持ったものだが。ろくなものが無い。今度一生使えるような、霧吹きの銘器と言われているような物があるなら、調べてみよう。明日あたり、アイスクリームのスプーンで、襷掛けした着物に取り掛かりたい。

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