明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



太宰一作目も眠くて何度も寝たり起きたりしながらなんとか完成した。一晩明けてみるとここに電柱があってもいいな、と朝食前に。 無理だと思いながら遠近感の件を試してみるつもりでいた葛飾北斎が画室で絵を描くの図コロナのおかげで撮影場所の閉鎖で無理となった。仕方がないが、このペースで行くと大ネタ過ぎて無理が生じたかもしれない。私のことだからもっともっと、とやってしまうのは目に見えている。残りの時間を使って松尾芭蕉に取り掛かることでちょうど良かったかもしれない。 作業するのは旧い文机なのだが、欅の昔の物で泉鏡花のような華奢な文人が正座して、しみじみ書く用の物であって、正座どころかあぐらをかくのも座布団を3枚重ねて座っている始末で、粋がるのも大概にしておけ、という話である。仕方なく、発泡スチロール製のコンクリートブロックみたいなのを入手して、それを机の下に足して高さを調整することにした。この調子で行くと、いずれ制作だけは机と椅子に変更せざるを得ないかもしれない。 猫舌のせいで熱いお茶を飲む習慣がなかったのだが、電気ポットを頂いたのを機に瑠璃水玉の湯呑でしょっちゅう飲んでいる。そんな話を知り合いのお茶屋さんと話していたら、有機栽培のお茶を贈っていただいた。有機栽培といっても半分は嘘だそうで、いくら無農薬でやっていても、山の上で農薬使われたらお終いなので、一山所有していないと無理なんだそうである。3ヶ月飲んだら他のお茶は飲めないそう。もしゃもしゃしたお茶。水出し用ボトルもいただいたので、窓際のお茶を眺めながら、電柱一本立てただけ。 懐かしい角川のウイルス映画復活の日を観る。


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