明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



最近あまり体調が良くなく、ピリッとしなかったが、どうも"三島ロス"もあるような気がする。あの歯応えは尋常ではなかった。そんな中、久しぶりに粘土届く。これで箱の中から掴み出せば何か作れるという訳で、気分が変わった。 暑いなか、材料を買うついでということで、久々に本郷三丁目の金魚坂へ。そもそもこちらで室生犀星と本物の金魚で『蜜のあはれ』で個展をやった時に、赤井赤子役の、被写体となった琉金をいただくはずが、引っ越しで金魚どころでなく、ようやく引っ越し後、水槽の用意をしたものの、今度は赤子の調子が悪くなり死んでしまった。 ということで、最後のキャスト官吏である閭丘胤りよきゆういんは、金魚坂で調達しよう、と出掛けた。 役人だけに、打てば響くというタイプではなく、何かを期待して寒山と拾得に会いに行くが、二人はゲラゲラ笑いながら何処かへ行ってしまい、青ざめた顔して取り残されて終る、という、大事な役でもあり、最後の一匹なので慎重に選ぶ。丁度NHKが生放送で取材に来ていた。事務所で放送を拝見する。ウチの水槽にはない色を、ということで、中国産琉金に決めた。深紅に銀鱗が映える。ショートテールということだが、おかげで甚だしく泳ぎが下手くそである。水槽内には拾得の持つホウキも既に沈んでいる。後は中国の岩山に見立てた流木を入れてみたい。

本日の水槽

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