明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日、60年代にジミヘンが使っていたという日本製ギター。2290万円で落札されたようである。幼馴染みが中学生の時に秋葉原で1000円で買って来たギターと同じギターに間違いない。何しろ生まれて始めて触って音を出したエレキギターであるから間違えようがない。先日も書いたが、わずかにトレモロユニットの形が記憶と違ってはいるが。私の印象だと、カワイ製エレキギターだと思う。技術家庭科の授業で本箱作ったラワン材で、つまりバッタ物マホガニー。私の記憶では分厚く硬いポリウレタン塗装であった。もちろん音も覚えている。しかし時代はギブソン、フエンダーのコピーモデルの時代であり、またその友人の手が小さく、このあまりに太いネックに、活躍の機会はあまりなかった。彼が生きていたらあれが二千万円だぜ、とそれだけで一杯やるところだが。いや彼は酒タバコ一切やらなかった。 金魚坂で買った、中国産琉金は、官吏、役人風情にするには品があり、他の金魚にしよう。などと言っていたら、実はこの閭丘胤りよきゆういんこそが寒山詩を編纂した人であった。つまり森鴎外が解説を交え書いた寒山詩の序文も閭丘胤が書いた。実在したかは不明ではあるが。これはまったく失礼してしまった。本日加わった白いオランダ獅子頭を含め、ほとんどがオランダ系で、虎は朱文金だが、琉金はショートテールだけこれで閭丘胤も決まった。書き換えの効かない過去などない、と寺山修司もいっている。
寒山拾得水槽
いぶし銀の黒っぽいのが、青文魚の豊干。桜色のコンビが桜東錦の寒山と拾得。ホウキは拾得のもの。白いオランダ獅子頭が閭丘胤を案内した国清寺の僧、道翹どうじよう。最後、青い顔して立ち尽くすのは、この道翹であった。赤い金魚では青い顔は無理だろう。小さいのが朱文金の虎。豊干禅師が乗っている。紅白のショートテールが閭丘胤。真鍮色のアイアンコメツトは、その他大勢。


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