明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



それにしても、金魚以上に、他人事みたいな顔した生き物がいるだろうか?本日もただ餌を求めて上え下への大騒ぎである。それに釣られて餌をやっていたら、長生きできない。しかしショップでは最低限しか餌はやらないから、ショップに居残る兄弟達に比べれば、明らかに大きくなっている。赤い色も飼い主の欲目か鮮やかになって来たように感じる。虎役の朱文金が小さすぎ、水槽を別にして 大きくしようか、とも思うのだが、これに乗る豊干役の青文魚が、水槽内では一番大きいのでなおさらである。だがしかし、そのぐらいは想像力でカバーすれば良いだろう。美人は想像力のない奴に任せておけ、と誰かもいっていた。 最近読んだキース・リチャーズのインタビューでチャーリー・ワッツがこう言ったそうだ「考えると腐る」。その通りだ。私の腐り止めのために、お前ら金魚は私に餌をもらっている。そして毎日他人事のような顔を私に向け続けている。それにしても、ただ棒が浮かんでいるだけのような魚も飼ったことがあるが、可動域の広い魚はやはり頭が良い。餌を求めている間はピラニアと変わらないが、しばらくジタバタし、今回は餌は無しだな、と理解して散会していく様子など、奴等の考えていることが手に取るように分かり実に笑わせてくれる。

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