明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



テレビである工芸の産地の紹介をしていた。〝こういう物があったら良いな”と思われるような物を作りたい、と女性作家が言っていた。一方私は〝こういう物があったら良いな、と思われるようなら終わりである。2011年の『三島由紀夫へのオマージュ男の死』の前に、喫茶店で、友人に三島が死んでる所なんて買う人間なんている訳ない!と説得されたが、私にはそれが妙なる音楽に聴こえた、と先日書いたが、それは本当の話しである。昨年の『寒山拾得展』のおり、先に会場に着いた友人が、「さっき来た客、来るなりまた変なことを、と口に出してたぞ」と言った。それが今挨拶した飯沢耕太郎さんだと知っていた私は満面の笑みだったのはいうまでもない。私が完売作家なんてものになったとしたら、絶望で首を括る恐れがある。しかし何で笑っていられる、といわれるけれど、テレビで見た女性作家より、笑いながら生きて行く自信がある。



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