明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

元寇  


二人の禅師の頭部が思いのほかスムーズに完成した。これが近々には発表が出来ないかもしれないのに作っている。という心持ちが逆に作用したとしたら、私の変態性も拍車をかけたことになる。明日より一人目の禅師に剣を向ける元寇の頭部の制作。名場面なのだが、今のところ描かれたものを見ていない。宋代の中国からの、来日前のエピソードだからだろうか。計算すると禅師41歳時、ということになる。笑っている訳ではないのだが、口角が上がっているという珍しい頂相(高僧の像)で、穏やかな性格が顔に出ているかのようである。元にした木像は黒漆がムラに禿げている状態なので、肌色の禅師を早く見てみたい。元寇つまりモンゴル兵だが、特定の誰でもないので、作るのは問題はない。日本人と変わらないようだが、朝青龍と白鵬の額のカーブは日本人の男性では見た記憶がない。兜を被せるので必要ないけれど。

 



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