明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『週刊プレイボーイ』AIグラビアに参入。実在しない美女が紙面に掲載。だそうだが、当然であろう。インスグラムではとっくにその類いを目にしていた。寺山修司は〝どんな鳥も想像力より高くは飛べないだろう”といった。実在の美女より高みに到達した美女も登場するだろう。美女など序の口であり、事物、風景と拡がることだろう。 まことをを写すという意味の写真という言葉を蛇蝎の如く嫌い続けた〝本当のことなどどうでも良い派”の私は諸手を挙げて歓迎したい。 工芸学校の学生時代、カメラマン志望の友人とケンカになり、私のような雑な人間が陶芸家なんかになれるか、というので「お前が撮ったあの山はお前が雄大にした訳ではないし、あの娘だってお前が可愛いくした訳じゃないだろう!」と売り言葉に買い言葉だったが、友人の予言の的確さだけが随分前に証明されてしまっていたが、いよいよ、まことを写す写真という言葉が、吐いた唾を飲むことになるだろう。 それは立体にも及ぶはずで、昔生き人形展を観に行ったが、神が宿るといわれる細部にこだわるあまり何処か届かず、リアルな死体を散見したが、AIならそここそカバーするだろう。



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