明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



幼い頃から大の写生嫌い。目に見える、その場の様子を描くのが嫌いで、遠足の様子などを後日教室で描くのが好きだった。そこにすでに在る物撮ってどうする、写真に興味が持てなかったのも、その辺りに原因があったのだろう。 人間も草木同様自然物、肝心な物はすでに備わっているはず、それが〝外にレンズを向けず、眉間にレンズを当てる念写が理想”ということに至ったのだろう。近頃、制作用の資料の中に〝禅というものは仏を外に求めず、自らのなかに在ると信じた。”なんてことを目にすると、行き当たりばったり、考えるな感じろで行くと、自然にこういうことになるのか、と。もっとも二十歳の頃は、自分の事は良く知っており、これは私が全て考えたことだ、というタイプであったが、ことごとくスベリまくり、よほどの馬鹿じゃなければプランの間違いに気付いて当然であった。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )