夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「剣岳 点の記」(試写会)

2009年06月05日 21時31分41秒 | Weblog
 『八甲田山』や『鉄道員〈ぽっぽや〉』など、美しい映像で観る人を魅了してきた名カメラマン・木村大作の初監督作品。撮影は苦難を極め、完成するのは難しいのではないか…と言われていたが、木村監督の今作への強い思いで、完成にこぎつけた。
 100年前の、陸軍陸地測量部測量隊の足跡を辿り、リアリティに徹した撮影が感動を呼ぶ。

 明治40年、日本地図最後の空白地点を埋めるため、剣岳への初登頂と測量を命じられた測量部の柴崎とその一行。しかし、標高2999メートル、体感温度氷点下40度の極限下など、大自然の脅威を前に測量は困難を極めた。しかも、日本山岳会も゛前人未踏゛の剣岳の初登頂を目指していた。陸軍の威信をかけて測量隊は剣岳へと挑む。
 当時は、その険しさから「針の山」と言われ、宗教的理由からも登ってはいけない山と言われていた剣岳。この映画は、名誉のためでも、利己のためでもなく、仕事に誇りをもつ男たちが、剣岳に挑む物語。
 その映像美は言うまでもないが、少し長く感じるかも。山好きは必見か??
 測量部の柴崎芳太郎は浅野忠信が演じる。剣岳の案内人には香川照之、柴崎の後輩・生田信を松田龍平が、また柴崎の妻を宮崎あおいが演じている。