夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「群青 愛が沈んだ海の色」(試写会)

2009年06月19日 22時17分36秒 | Weblog
 沖縄の島を舞台に繰り広げられる、再生と癒しの物語。最愛の人を海の事故で亡くし、精神のバランスを崩してしまうヒロインに長澤まさみが扮し、新境地を見せている。
 20年前、世界的に有名なピアニスト森下由起子は、療養のために南風原(はえばる)島にやってきた。そこでウミンチュ(漁師)の仲村龍二と知り合い、恋に落ちる。しかし、生まれたばかりの子ども涼子と龍二を残し、由起子はこの世を去ってしまう。
 涼子が生まれた年には、島では2人の男児、大介と一也も生まれていた。18年間、3人は幼なじみでありながら、兄弟のように、成長していく。
 だが、ある夜に一也が涼子に愛の歌「トゥバラーマ」を歌ったことで3人の関係は変化。大介は那覇の大学へ行くため予定より早く離島し、涼子と一也は結婚の約束する仲となる。だが、まだ大人になりきれていない2人の結婚を涼子の父である龍二が許すわけがなかった。
 そんなとき、かつて龍二が由起子にしたように、涼子のために宝石サンゴを取りに海に潜っていた一也は、海で溺れて亡くなってしまう。一人残された涼子は精神的に不安定になってしまい…。
 原作は宮木あや子の『群青』。監督は、これまで沖縄にこだわって映画を撮ってきた中川陽介。涼子の幼なじみの役には、大介に福士誠治、一也にはこれが映画初出演となる良知(らち)真次。
 ラストの印象的なシーンで、観客が共感できるかどうかがポイントになるだろう。