夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

2011年『私的映画ベスト10』

2011年12月24日 22時54分45秒 | Weblog
 いよいよ、お正月映画上映の時期になりました。そこで、今年観た中での『私的ベスト10』映画を決めたいと思います。
 今年は、大震災があり、上映の変更を余儀なくされた作品もあります。試写会で観て、すごく感動した『唐山大地震』。しかし、映画よりもすごい現実がやってきてしまいました。特別な1年、でした。

①『ブラックスワン』…バレエのことはわからないけど、圧倒的迫力とスケール。しかも、怖さもあり、ぞくぞくドキドキした。

②『英国王のスピーチ』…さすがのアカデミー賞作品賞。この内容、なんて画期的。しかし、日本人はちょっと苦手な感じではないの?という感じも。

③『八日目の蝉』…実はこの映画は鑑賞後の私的ランクは低かった。ドラマを見ていたことや、映画が公開された当時、朝ドラの『おひさま』をやっていて、井上真央のイメージが『おひさま』の陽子全開で観てしまったことが原因。そのため評価が間違えてるかも…と思い、朝ドラ終了後に改めてDVDで鑑賞し直した。誘拐犯に育てられたという事実と向き合えず、封印してきた過去。それに対して、きっちり向き合い、結論を出した展開。主人公が未来を見いだすラストはドラマよりいい。「もうこの子が好き」、ラストシーンのその一言のセリフにすべてが集約されている。井上真央は子役出身で芸歴20年だが、これでひと皮向けた?女優としてはまだ成長中である。
 そして、永作博美。母性あふれる演技が涙を誘った。誘拐という行為は罪深く、個人的に不倫も肯定しないが、永作博美の演技は素晴らしく、前半のストーリーをうまく引っ張った。日本アカデミー賞作品賞はこの作品か?ライバルは『ツレがうつになりまして。』

④『ツレがうつになりまして。』…これもドラマで放映された作品。映画での鑑賞のきっかけはこれしかない、堺雅人と宮崎あおいの共演である。この作品に期待する分は大きくなかったと思う。しかし、『観てよかった』と思った人がたくさんいて、観客動員数も増えた。堺雅人と宮崎あおいの大河ドラマのゴールデンコンビ。二人の演技力が作品をパワーアップさせたと言える。日本アカデミー賞主演賞を男女で受賞するかも。宮崎あおいは、若いながらも演技力が安定している。信頼度が高い。

⑤『洋菓子店コアンドル』…単観系映画。蒼井優が派手ではなく、ごく普通の悩み多き等身大のヒロインを演じている。ヒロインの他にも、それぞれの未来へつながるストーリー。
洋菓子店コアンドルの常連客には加賀まりこ。憎らしいけど、あたたかいという役柄を魅力的に演じた。小さなエピソードをこつこつ積み重ねる手法は、単観系のいいところ。

⑥『海洋天堂』…単観系の作品。簡単に言うと、心を揺さぶられる感動作。悪い人が出てこないのが気にいらないぐらいである。

⑦『日輪の遺産』…自分たちが日本を守る。そういう気高い精神を持った先祖がいて、命をつないで、今の日本がある。勉強になりました。


⑧『わたしを離さないで』…ある意味を持って生を受けた者たち。田舎の寄宿舎で生活する子どもたちは、ある運命を背負わされていた。人間の業の深さと浅はかさを知る。

⑨『阪急電車』…原作本の内容を裏切らず。あるある!と思いながら、ただ楽しんで観れるのがいい。この沿線を利用する人には、たまらない映画だろう。

⑩『ジーンワルツ』…上映がほとんど話題にならず残念。しかし、医療とは何か、命とは何かが表現させられていて、じんわり浸透する。女性はこの映画を見て、生について、親になるということについて討論してもいいかも。

※番外『ステキな金縛り』…無条件におもしろい。映画が苦手な人でも楽しめ、オススメ。ただ、製作にフジテレビが絡み、映画…として上位に上げるのを避けた。