遅ればせながら、2015年に鑑賞して良かったと思う映画を5本挙げる。
上映順
「くちびるに歌を」
島の高校に東京から音楽教師がやってくる。鑑賞後、さわやかな気分に。生徒役の子どもたちの頑張りもあり、すがすがしい気分になる。五島列島も美しかった。新垣結衣主演。
「駆込み女と駆出し男」
江戸時代にあった駆け込み寺東慶寺を舞台にした映画。原案は井上ひさし。大泉洋や満島ひかり、樹木希林など、パンチのある役者を揃え、重くなりがちな話も軽妙だった。
「at Home」
竹野内豊と松雪泰子が偽装夫婦となり、家族とは何かを問う物語。希望につながるラストにじんとさせられた。わかる人にはわかる題材。商業的なものにはなりづらい作品だが、がんばれこの手の作品。
「図書館戦争」
言論の自由があるからこそ、こうして自由な感想が書ける。が、実はマスコミが自主規制している言葉がたくさんある。そのことは原作にも出てくる。そして、原作は榮倉奈々演じる笠原郁目線のラブストーリーなので、映画よりキュンキュン度数は高い。読書にオススメ
。
「母と暮せば」
井上ひさし原作、山田洋次監督、出演が吉永小百合、二宮和也、黒木華という名作感漂う作品。反戦映画ではあるけれど声高に叫んでいるわけではなく、家族愛からジワリと描いている。山田洋次監督は戯曲作であることを意識して、この作品を演出している。上映の終わりに、幕がおりてくるような雰囲気がいい。映画というより、舞台向けの作品ではある。
ここには挙げていないが、2015年はビリギャルやストロボ・エッジなど、女子高生を主役にした作品が注目された一年でもあったと思う。実際、大人が観ても楽しめたし、なつかしさも感じられた。また、『海街diary』は好きなベースの作品なのだが、あんまり挑戦していない是枝監督ということでここでは、番外とした。