せつないラブストーリーを福士蒼汰と小松菜奈が誠実に演じている。
条件づきの制約がある恋だからこそ、大切したい。その思いが込められている。
京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、通学途中の電車で出会った女性・福寿愛美に一目惚れ。高寿が勇気を出して告白。二人は付き合うことになる。
初めてのデート。初めてのてつなぎ。初めてのキス。そんな初めてがあるたびに愛美は泣き出す
。それを高寿は不思議に思っていたが、愛美はある秘密があった
。その秘密を打ち明けられた高寿は…。
20歳で出会う。ここがまずポイント。映像もやわらかい感じで、ストーリーへと誘う。
監督は『アオハライド』『青空エール』などの青春ものを撮ってきた三木孝浩。主題歌は、back numberの「ハッピーエンド」。ファンタジックなストーリーを音楽が引き立てている。
春休みが近づき、今後も若手俳優によるラブストーリー作品が待機する。見る手を飽きさせないように、どのように違いを見せていくのか、制作側の手腕の見せ所だ。