若手人気俳優・菅田将暉と土屋太鳳のW主演。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞と優秀主演女優賞受賞のふたりが原作ありのラブコメ学園ものを演じるているということが目玉。
勉強第一、ガリベン冷徹少女の水谷雫は、となりの席で登校して来ない吉田春にプリントを家に届けるよう担任に言われる。いやいやながらも自宅に出向いた雫を、春はいきなり、一方的に〝友だち〟の認定をする。
次の日から、登校してくる春に雫は勉強を邪魔され始め、そして周りの生徒も影響され、楽しい学園生活を送ることが増えて…。
映画館で予告編を見たときから、画面から漂ってくる大物感というか、重量感。画面が重い感じ。よく言えば安定感があった作品。物語は雫のモノローグから始まる。20歳を超えているふたりが主演をするには、理由があるわけだが…。
しかしこれが、さすがの演技力。つかみどころがない怪物を菅田将暉は軽やかに演じていたし、土屋太鳳もハツラツさをおさえた演技を確実にこなしていた。その分?、周りのキャストはほぼ空気。存在感は薄いような…。
前半は軽快なテンポでウキウキしていくのが伝わる。後半は一気に話が進んでしまうのが残念な感じもあるが、映画は約2時間の物語に集約されるので、ポイントを絞られるのは仕方がないところ。続いていた日常が急になくなったり、できなくなったり。些細なことでも大事件になる高校時代は誰にでも懐かしいところである。
主演のふたりが高校生の学園恋愛もので共演するのはこれが最後だと思われる。今後は、立ち位置の違う作品で共演することになっていくのであろう。その過程の作品としてチェックしておくのもいいだろう。
監督は『君の膵臓をたべたい』の月川翔がつとめた。その〝キミスイ〟でヒロインだった浜辺美波が同級生役で出演。菅田が演じる吉田春に好意を寄せる役柄。出演はほかに、佐野岳、池田エライザ、山田裕貴、速水もこみちなど。