(11月16日公開)
「藁の楯」「ビー・バップ・ハイスク-ル」で知られる木内一裕の小説を遠藤憲一主演で映画化。監督も、きうちかずひろとして木内氏本人が務める。木内氏が長編映画でメガホンを取るのは1999年の『共犯者』以来となる。
元ヤクザの探偵と。血のつながらない小学生の少女がコンビを組む。
元ヤクザの矢能が少女の栞と営んでいる探偵事務所に依頼が入る。矢能が指定された現場に行ってみると、依頼人はすでに拳銃で撃たれて死体となっており、まだそこには犯人がいた。仮面をかぶった真犯人に容疑者に仕立て上げられそうになった矢能は、すぐに対処しようとするが、事態は複雑に入り込んでいた。
主演が遠藤憲一で、元ヤクザの役。笑ってはいけないのか?と思い、力が入りながら鑑賞していると、徐々に試写会場から笑い声が起こり始める。見かけがこわもての遠藤憲一だが、本当はやさしいという、彼の両面がにじみ出る映画。配給はショウゲートで、大手資本ではないからこそのおもしろさが良い。
栞には、朝ドラ「とと姉ちゃん」で坂口健太郎の娘を演じていた白鳥玉季…大きくなったよ(個人的な感想)。物語のキーマンである池上数馬を岩井拳士朗が演じている。ちょいちょい出てくる中西学にも注目だ。