夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

2019マイベスト映画

2020年01月16日 10時45分25秒 | Weblog

すでに2020年1月も半ば。日本アカデミー賞の候補作品も決まってしまいましたが、遅ればせながら独自視点での昨年度の劇場鑑賞映画からマイベストを。昨年はいわゆる「この1本」がなかったような、、、。

◎『長い別れ』...父親が認知症となり、妻と娘が見守る物語。長女は竹内結子、次女は蒼井優。蒼井優は、こだわりの素材で料理を提供しようとするも空回りしてしまう料理人を演じる。こういう役柄、蒼井優は上手いと思う。ちなみに、結婚会見で山里氏が妻が作るグリーンカレーの美味しさを絶賛していたが、映画の中で蒼井優はこだわりのグリーンカレーを売っていて、家でも本格的なのを作っているんだろうな、とひそかに思っていた。
そして、認知症や看取り問題との付き合い方にも一石を投じている。

◎『閉鎖病棟-それぞれの朝-』...以前に原作を読んだことがある。映画化にあたり再読した。古い精神科の描写かな?と思うところはあるが、笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈らが役をきちんと生きていた。

◎『記憶にございません!』...製作にテレビ局がバックにつくので映画賞は難しいかもしれないが。中井貴一の映画としての代表作と言ってもいいかも。サイテーと言われる総理大臣が記憶を無くし、まるでこれまでと人が変わったように善人に。それを軸に展開される三谷幸喜監督のコメディ作品。いままでの三谷映画の中でも、おもしろかった。

もう1つ挙げるなら、『蜂蜜と遠雷』を。原作を読んでいるので、言葉による音楽の描写、表現が完璧なのがわかっており、その圧倒的なイメージをどう映画にするのか注目していた。ヒロインの人間関係やコンクールの参加者などの出演者は極力減らして、音楽コンクールの舞台に特化させた。松岡茉優や松坂桃李、新人の鈴鹿央士などのキャスト陣はピアノ演奏の努力があったと思う。しかし、原作を読んでいると、物足りない部分もある。子どものころの挫折も強さもあまり伝わってこなかったが、映画としての限界に挑戦していた。

公開中にいけず、レンタルDVDからのものでは、『新聞記者』『キングダム』を挙げる。『新聞記者』については、いまの政治的課題がちらつき、よく描いたと思う。女性記者を演じたシム・ウンギョンも良かった。『キングダム』は原作がコミック。そのコミックについては疎いので知らないが、キャラクターが立っていて、映画として楽しかった。いまの日本映画ではお金をかけられない方向だが、山崎賢人や吉沢亮、大沢たかおや長澤まさみなど、よくベテランや人気どころのキャストが揃ったと思う。続編希望。