夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』

2021年09月27日 13時59分44秒 | Weblog

先生、私の隣に座っていただけませんか?

実力派、黒木華と柄本佑のダブル主演。漫画家夫婦の早川佐知子、俊夫を演じる。

漫画と現実の世界が交錯しながら物語が展開する。

人気漫画家の佐知子は作品をひとつやり遂げた。次回作はまだ考えていないと返答し、夫の俊夫に編集者の千佳を

駅まで送るように伝える。その様子をドア越しに見よう・・・としたところ、電話が鳴る。

母が歩くのが不自由になり、治るまで夫と実家にいることにした佐知子は、この機会にと自動車教習所へ通い始める。

そして、出来上がっていく佐知子の〝ネーム〟。楽しそうに教習所に通う佐知子を疑い、俊夫はその〝ネーム〟を盗み見

してしまう。そこには、自分と千佳の不倫の現場がリアルに描かれていた。さらに、次々と出来上がっていく〝ネーム〟は、

教習所の若き教官と佐知子の淡い恋を描いたものへと急展開していた。これは本当に起こっていることなのか?俊夫は、

自分が捨てられてしまう恐怖とともに嫉妬を抱く。

 

ドラマ「重版出来!」では、新人編集者を演じていた黒木華。クセのある漫画家と向き合い、成長していった彼女が、

今回は売れっ子漫画家を演じる。今作ではかつては、夫である俊夫のアシスタントをしていたという役どころ。

そんな彼女は、何かを内に秘めた静かな役柄も上手に演じるのである。何かをやってくれそうな一筋縄ではいかない雰囲気が無二である。

柄本佑は今回のとぼけた役も当たっている。

 

「先生、私の隣に座っていただけませんか?」このタイトルは誰に向けられたものなのか?

女性の恨みは根深くて怖い。そう思っていた方が良さそうである。

 

編集者の千佳を演じるのはミステリアスな役もこなす奈緒。若き教官、新谷歩には金子大地。佐知子の母を風吹ジュンが演じている。

監督は堀江貴大で「TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM FILM 2018」の準グランプリ作品を映像化したもの。

 


ミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』

2021年09月27日 10時17分27秒 | Weblog

堂本光一×井上芳雄×音月桂×上白石萌音がタッグを組むミュージカルが3年ぶりに再演。大阪公演の梅田芸術劇場から帝国劇場、

博多座へと続く。

去年のシンフォニーコンサート🎶を経てということもあり、カンパニーの仲の良さがそのまま伝わってくる舞台である。演出も

そのままジョン・ケアードがつとめる。

シェークスピアの原作であるが、難しくなく、初見でも楽しめる。

兄弟のように育ってきたアーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)。天下取りの戦いに敗れた二人は、牢屋へ送られる。そ

こで見かけた姫・エミーリア(音月桂)に二人は一目惚れ。自由を奪われているにもかかわらず、争ってしまう。

しかし、姫にはかつて一緒に暮らした妹のように思う人がいて、その〝妹・フラヴィーナ〟がいなくなってしまったことで失意

の中に居たままだった。そして、アーサイトだけが牢屋から出され、パラモンは一人牢屋に。

そんな中、二人を見張っていた牢番の娘(上白石萌音)はあらぬことかパラモンに恋をし、牢屋からパラモンを出してしまう。

 

井上芳雄の高音の美しさが際立ち、宝塚出身の音月桂の美しさと佇まいに目を見張り、上白石萌音のポテンシャルの高さに改めて

驚かされる。この作品での上白石の見せ場は歌ではなく、踊り狂う場面だと思う。

堂本光一のリーダーシップにも目が離せない。

とてもおもしろくて、わかりやすくて、みなさん歌がうまくて充足感溢れる作品だった。

ちなみに、王妃を演じられる島田歌穂さんがさすがの迫力で素晴らしかったということを加えさせていただきます。

 

蛇足…ジャニーズ事務所(この作品では堂本光一さん)の方のミュージカルを観るのが初、宝塚出身の方(この作品では音月桂さん)

のミュージカルを観るのが初、井上芳雄さんのミュージカルを観るのはかなり久しぶり。

上白石萌音さんは7月のコンサート以来でミュージカルを観るのが初。

ということでキャストの方の他作と比較したり、深くは掘れないのでお許しください。