朝ドラ「ごちそうさん」で名演して以来、仕事が絶えないムロツヨシの映画初主演作品。「TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM FILM 2016」
準グランプリを受賞した金井純一が自ら企画した「ファインディング・ダディ」を監督した。
小さな教会で牧師を務める御堂一男(ムロツヨシ)は、8年前に最愛の妻・江津子(奈緒)を不慮の事故で亡くした。
それ以来中学生になる一人娘のひかり(中田乃愛)を男手一つで育ててきた。
教会を維持するため、そして生活のために牧師をしながらガソリンスタンドでアルバイトを続ける日々。決して裕福とは言えない生活。
お人好しで、優しく、誠実であるため、多くの人に慕われてきた。
そんなある日、ひかりが白血病に侵されていることが判明する。骨髄移植に備えていち早く検査をした一男だったが、型が一致することは
なく、そればかりかある事実が判明する。
愛する娘ひかりに生きていてほしい。そのためだけに、一男はある行動に出る。
娘は、ドナーについて聞く。激しく葛藤する一男。
そのドナーが誰であるかは関係なく手術を受けてほしいと願う父に、娘はお父さんとお母さんの子どもだから、愛し合っていた二人の子どもだ
から手術を受けるという。
江津子の元彼には毎熊克哉。毎熊克哉は最近のドラマではイケメンぶりを発揮していたが、ここは安定のクズっぷり。安定のクズ男が久しぶり。
一男がある依頼をする探偵には小栗旬。
白血病を告げる医師を徳井健太が演じている。
娘のためになりふり構わずドナーを探す一男の姿に心を打つ。この展開はわかり切ったことなのだが、浄化作用は働く。
そして、ひかりと同級生男子の淡い恋を盗み見。楽しい青春時代に不幸はいらない。