夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「あまろっく」

2024年04月20日 22時01分39秒 | Weblog

江口のりこに、中条あやみ&笑福亭鶴瓶がまさかの結婚宣言!? 「あまろっく」予告&ポスター完成

 まずお伝え。この映画でほろりと泣くなんて思わなかったし、あれやこれのことがありながらも、

最後は多幸感に溢れて劇場を出てしまうし。語りたくなるし、行きたくなるしで。ある家族の日常

を描いただけの物語が楽しすぎた。

 娘の優子が社会生活を知る大人目線、義母の早希は子どもで関係性は平行線なのだが、そのまま

平行線をたどりながら距離が少しづつ近いづいていく。ある時は早希の方が大人目線で冷静となり

立場が逆転することも。この距離感が二人の義母娘の関係で保たれていく。二人とも前を向いて進

む。これが心地良い。

 

 近松優子(江口のりこ)はバリバリに仕事ができる大手企業の会社員だったが、突然、理不尽な

リストラに遭ってしまい、尼崎の実家へ戻ってくる。そんな娘を父の竜太郎(笑福亭鶴瓶)は「祝

リストラ」と書いた横断幕で迎え入れる。

巨大な関門“尼ロック”のよって水害から守られているという尼崎。優子は、何もすることがなく、

父と亡くなった母との子どものエピソードを思い出していた。

 そんな時「人生に起こることは何でも楽しまな!」という父が突然、再婚をすると言い出す。特

に反対もしない優子だったが、父が連れてきたのは20歳の娘だった! なぜか、家族団らんにこだ

わる早希と39歳の優子が噛み合うはずもなく、むなしく日々が過ぎていく。だが、ある悲劇が起こ

り優子はこれまでの人生を振り返る。そして、少しづつ早希との関係が変わり始める。

 

 若いころの竜太郎は松尾諭、その妻を中村ゆりが演じている。優子の幼馴染で屋台のおでんやを

開いているのは駿河太郎(笑福亭鶴瓶と駿河太郎の絡みのシーンはない)。近松が経営する町の鉄

工所の社員には、佐川満男、久保田麿希。優子のお見合い相手には中林大樹(元気そうでよかった)。

特別出演として高畑淳子。そして浜村淳と、関西出身のキャストばかりで関西人には台詞のニュア

ンスにストレスがなく観ることができる映画となっている。決して大作ではないけれども、口コミ

でおもしろさが伝わっていってほしい作品である。優子の子ども時代を演じている子役たちが、江

口のりこの飄々とした語り口に似せていて、その演技にも驚かせられた。そっくり。

 主題歌はユニコーンの「アルカセ」。監督はこれが長編2作目の中村和宏、脚本は西井史子が務

めた。

 追記

 映画鑑賞後、帰宅途中にスマホを開くと佐川満男氏死去のニュースが飛び込んできた。「うわ、

さっき映画で…」と驚いた。「もう80歳の人間にいつまで働かせるつもりや」の台詞が蘇った。い

や、もっと関西のドラマや映画にまだまだ出演してほしかったですよ。との言葉を贈りたいと思い

ます。