劇団最新作のいのうえ歌舞伎『バサラオ』は、劇団☆新感線44周年
興行でもあり、生田斗真生誕39年を記念しての“サンキュー”公演で
もある。
幕府と帝が相争う、混乱と裏切りの時代。自分自身の美しさを武器に
天下取りを目指す男・ヒュウガ(生田斗真)と密偵から逃れ、その参
謀となる謎の男・カイリ(中村倫也)。
「ヒノモト」を生きる二人は、咲き乱れる≪狂いの桜≫の下で手を結
ぶ。島流しにある“ゴノミカド”(古田新太)を御印に、二人は京の町
を幕府から奪い取り、鎌倉へと向かう。
まぶしい光に飲み込まれ、美に落ちた者たちが辿り着く場所とは…。
生田斗真は5回目の劇団☆新感線の舞台。コロナ禍で上演のはずだ
った作品が流れての今作となる。これまでは、おバカでチャラい役
ばかりだったが、今回は冷徹とも言える役柄。“高い鼻”を武器にす
る人たらしの役だ。そこに、劇団の舞台経験もある中村倫也が絡む。
その生田と中村が対峙するゴノミカドは言わずと知れた劇団の看板
役者である古田新太。更に、21年の『月影花之丞大逆転』で手練れ
の演者を相手に新境地を見せた西野七瀬が参加し、アクションにも
挑戦している。また、男丈夫な女大名・サキドはりょうが演じてい
る。
他にも粟根まこと中谷さとみなどの劇団員も出演する…そうか、も
う平均年齢が50代に突入したのか…だよね😓
歌あり、踊りあり、レーザー使用あり、観客通路使用ありと、キラ
キラ要素が満載。ストレートプレイ、ミュージカル、歌舞伎と演出
が多彩だ。衣装にも凝っている。しっとりとド派手!楽しみがてん
こもりの舞台だった。生田斗真と西野七瀬はさすがに踊りが軽やか
だった。そして、中村倫也のええ声😉 歌ウマだ。
大きな劇団になったものだとしみじみ。チケットは争奪戦だが、当
日券は用意されているようなので、劇団のHPでチェックしてほしい。
当方は3階席でオペラグラス持参となったが、ストレスなく鑑賞で
きた。演者の動きがよく見えた。「なんで会場がフェスティバルホー
ル?」の答えと理由がよくわかった公演だった。
17日の大千穐楽はライブビューとライブ配信が予定されているので
劇場に足を運べない人はこの手を使うのもあり。
☆追記
配布されているアンケート用紙に回答し、係員に提出すると特製ス
テッカーがもらえる。←行列ができていたよ
(大阪・フェスティバルホールにて)
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