これまで、構成作家や番組の企画やプロデュースなど、さまざま手がけてきた秋元康の初の長編小説の映画化。これまでのような派手なプロデュースとは打ってかわり、死生観についての一つの思いを形にしたものである。
48歳の中堅不動産会社に勤める藤山幸弘は、末期の肺ガンで余命半年であることを医師より告げられる。満足のいく仕事ができていて、家庭も平和で、愛人もいて…と順風満帆に過ごしてきた幸弘は、自分の悲運を嘆くが、『死ぬまでは生きたい』との思いから延命治療を拒否。今まで自分にかかわった人に会おうと、思い出の場所を回っていく。
象は己の死期が近づいたとき、群から離れるという。しかし、幸弘にはそんなことはできない。家族と一緒に最後まで生きたいと思っていた。
家族に看取られたいと思いながら、愛人をホスピスに呼び出すというくだり…は、男性が観るか、女性観るかで思いが違うだろう。女性には共感しづらい。
主演の幸弘役に役所広司、幸弘の妻には映画には20年ぶりの出演となる今井美樹。脚本は、今井美樹がドラマ主演が続いていたころの脚本をつとめていたことがある遠藤察男なので、今井美樹の良さを引き出す脚本となっているかもしれない。
48歳の中堅不動産会社に勤める藤山幸弘は、末期の肺ガンで余命半年であることを医師より告げられる。満足のいく仕事ができていて、家庭も平和で、愛人もいて…と順風満帆に過ごしてきた幸弘は、自分の悲運を嘆くが、『死ぬまでは生きたい』との思いから延命治療を拒否。今まで自分にかかわった人に会おうと、思い出の場所を回っていく。
象は己の死期が近づいたとき、群から離れるという。しかし、幸弘にはそんなことはできない。家族と一緒に最後まで生きたいと思っていた。
家族に看取られたいと思いながら、愛人をホスピスに呼び出すというくだり…は、男性が観るか、女性観るかで思いが違うだろう。女性には共感しづらい。
主演の幸弘役に役所広司、幸弘の妻には映画には20年ぶりの出演となる今井美樹。脚本は、今井美樹がドラマ主演が続いていたころの脚本をつとめていたことがある遠藤察男なので、今井美樹の良さを引き出す脚本となっているかもしれない。