GetUpEnglish

日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

GetUpEnglishについて

毎日更新! GetUpEnglish Updates Every Day! Since April 1, 2006 (c) 2006-2024 Uesugi Hayato(上杉隼人)

「デイリーBOOKウォッチ」(2020/12/07配信)に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の書評が掲載されました。

2020-12-07 13:37:47 | The Last Leonardo

「デイリーBOOKウォッチ」(2020/12/07配信)に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の書評が掲載されました。

「510億円」のダ・ヴィンチ作品は本物なのか

 https://books.j-cast.com/2020/12/07013766.html

 BOOKウォッチ編集部評/ベン・ルイス著、上杉隼人訳『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル発行、集英社発売) 

 2017年11月5日、クリスティーズの競売で日本円にして約510億円で落札された有名な絵がある。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)作とされる「サルバトール・ムンディ」だ。美術品取引史上の最高額ということで世界的に大ニュースになった。本書『最後のダ・ヴィンチの真実――510億円の「傑作」に群がった欲望』は、その顛末を執念深く追ったノンフィクションだ。

ハードカバー本を大幅修正

 この絵画作品は、本当にダ・ヴィンチのものなのか。これまでどこにあったのか。510億円の価値があるものなのか。著者のベン・ルイスは、調査に乗り出す。美術評論家にしてドキュメンタリー・フィルムの制作者――そんなルイスが、この作品に引き付けられ、調べ始めたのはおそらく自分の職業から来る本能のようなものだろう。

 翻訳家で、本書の邦訳を担当した上杉隼人さんが、「訳者あとがき」で調査の概要を丁寧に説明している。それによると、ルイスの調査は、母国イギリスから始まり、イタリア、フランス、ロシア、オランダ、アメリカと広がる。各地の図書館、美術館、写真アーカイブはもちろん、オンライン記事や法律文書にも目を通し、何人もの関係者の話を聞いた。

 本人が巻末に記した謝辞には合計99の人物、団体への感謝が記されている。もちろん本件で重要な役回りを担った人物の多くに直接会っている。

 こうして19年4月にイギリスで、同6月末にはアメリカで本書の原著が発売された。上杉さんは同10月末から翻訳作業に取り掛かり、20年2月には一通り訳し終えた。

 ところが、である。ルイスからほどなく大幅な修正版が届いた。「サルバトール・ムンディ」を発見し、これはダ・ヴインチ作に間違いないと主張する人たちが、ルイスの原著に反論する内容の本を19年11月にオックスフォード大学出版局から刊行したからだ。

 ルイスは、この本を読んで情報を差し替え、新たに判明した事実を加えて、ペーパーバックス版を20年4月に緊急出版した。上杉さんのところに届けられたのは、その修正版の原稿だった。9か月前に刊行されたハードカバー本とは、もはや別物になっていたという。

落札したのは誰?

 この辺りの丁々発止、息詰まる攻防を知るだけでも、この問題がいかに欧米の美術業界を震撼させているか、その一端を知ることができる。「史上最高値」の取引だけに、その価値を守る側も、揺さぶる側も絶対に譲れないのだ。

 https://books.j-cast.com/2020/12/07013766.html

 ありがとうございます!

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HOLISTIC

2020-12-07 08:10:29 | H

 英語を話す機会がますます増えている。

 著者にインタビューすることも多い。

 With William C. Rempel

 https://youtu.be/V809w-WpgeE

 With Charlie Wetzel

 https://youtu.be/MLjgOSpda4w

 With Matt Taddy

 https://youtu.be/Nky7ZeCU72A

 With Ben Lewis

 https://youtu.be/twcSPSvkXWA

 翻訳者として、インタビュアーとして、著者やエージェントと満足なコミュニケーションをはかるには、相手の言っていることが大体ではなく、一語一語すべて理解できないといけない。

 そのためには見た単語を発音音声と一致させて覚える必要がある。

 オンライン英会話のレアジョブ英会話は2011年1月からメンバーになってずっと続けているが、リスニング・コンテンツも充実していてありがたい。

 Daily News Articleは毎日チェックして、基本的にスクリプトは見ずにlisteningだけで理解できることを目指している。

 先日のニュース記事No Difference in Creativity between the Arts and Sciences, Study Saysにはこの表現があった。

Cropley said that the study is valuable to educators and institutions, especially in terms of evaluating students’ creative capabilities. He hopes that education systems will move toward a more holistic approach when it comes to teaching creativity.

 このholisticは「全体論の、全体論的な」の意味で使われる形容詞で、GetUpEnglishでも学習した。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/d37dc7713000f1504999ea8db09a3367

 レアジョブ英会話の記事がすばらしいのは、くわしい語注と適切な例文がついていることだ。holisticは以下の注と例文が記されている。

holistic / hoʊˈlɪs tɪk / (adj) – dealing with the whole and not just the parts

Example: My doctor advised me to do a more holistic exercise program instead of just focusing on certain parts of my body.

 発音ももちろん記事全体の朗読音声で確認できる。

 Economistなどのポドキャストも利用しているが、こちらはこうした注などがなく、内容を理解するので精いっぱいだ。

 このレアジョブ英会話の記事は一字一句聞き取りたい、理解したいという学習者に大変便利である。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする