道路利権擁護の自民党抵抗勢力を日本の政界から追放しよう

2008-02-02 10:58:26 | Weblog

 民主党の管代表代行が自民党の名は正体を表わしていない古賀誠と顔が正体を表している二階俊博に対して名誉毀損の発言をしたから、正体は顔の下に隠している伊吹幹事長が法的措置を取ると強硬態度に出たそうな、オッパピー。

 各インターネット記事から要点を拾い出してみると、
 舞台は1月30日のテレビ朝日の情報番組「ワイド!スクランブル」

  MNS産経≪自民党、テレ朝と民主党の菅代表代行に法的措置≫(2008.2.1 12:09)記事。
 菅直人(古賀誠選挙対策委員長と二階俊博総務会長を引き合いに出して)「顔を見るからに道路利権
     だけは放さないという決意が表れている」

 伊吹文明「名誉を傷つけられ、党のイメージも著しく損なわれた」
  〃  「メディアがこのような発言を平然と垂れ流すのは非常に問題だ」
     テレビ朝日に対しても法的措置を検討する考えだという。

 日経新聞≪「菅氏発言で法的措置」、自民・二階氏≫(08.2.2)
 菅直人「古賀(誠)さんとか二階さんとか顔を見るからに利権だけは離さない決意が表れている」

 二階俊博「身体に関係する発言に深い憤りを感じる。明らかに名誉棄損だ。近く法的措置を講ずる」

 時事通信≪菅氏発言に抗議、謝罪要求=二階、古賀氏は「利権顔」-自民≫(2008/02/01-16:55)

 菅直人「道路族のドンは、古賀さんとか二階さんとか、顔を見るからに利権だけは離さない決意が表
    れている」
 細田博之幹事長代理「回答の内容によっては民事、刑事上の法的措置を講じる」

 日刊スポーツ≪自民が菅直人氏の中傷に謝罪要求≫(08年2月1日22時46分)
 
 菅直人「古賀氏や二階氏の顔は、見るからにこの(道路)利権だけは放さないという決意が表れてい
    る」

 釈明・謝罪要求の内容「政策論争を根も葉もない中傷にすり替え、国民に誤った理解を与えようとし
    た」

 鳩山由紀夫民主党幹事長「自民党の本質的な部分をえぐる発言をしたからこそ怒っている。・・・多
    少は感情的に訴えて国民の関心を引くことはある」
  * * * * * * * *
 時事通信が≪二階、古賀氏は「利権顔」≫と直截的な比喩で良くぞ表現したものだと感心した。誰でも思っていることだからではないだろうか。

 【直截】(ちょくせつ)「回りくどくないこと。ずばり言うこと」(『大辞林』三省堂)

 しかし菅直人の発言は古賀、二階のことを直接的に「利権顔」していると言っているわけではない。「利権だけは放さないという決意が表れている」と言っているに過ぎない。それは顔の表情にだけではなく、道路特定財源を論ずるときの言葉の端々にも現れている「決意」であろう。
 
また、古賀、二階の政治に他にどんな「決意」があるというのか。「利権」に関わる決意だけで政治の世界をのさばってきたのではないのか。そのような顔をしているように思えるが、私だけのことだろうか。当然、「国民に誤った理解を与えようとした」とはとても思えない。逆に「正しい理解を与える」発言と称賛すべきである。

 「誤った理解を与える」といった解釈はこれまでの自民党道路政策、旧道路公団の天下り体質・談合体質、それを何ら正すことができなかった自民党内閣の面々の不甲斐なさからしたら、自民党に許されることではない。自民党に必要なことは先ず我が身を振返ることだろう。

 古賀にしても二階にしても常に我が身を振返っていたなら、誰の目にもそう見える「利権顔」に染まらなかったはずだ。

 まさしく鳩山由紀夫が言うように菅直人の発言は「自民党の本質的な部分をえぐる発言」だったのであり、我が身を振返る素直さ、振返る能力がないからこそ名誉毀損だ何だと「怒っている」ということなのだろう。

 吠えるだけの「名誉毀損」に過ぎないのは最初から分かっている。裁判となったなら、古賀・二階の地元の公共事業がどれ程に利権が絡みに絡んでいるか、あるいは絡んでいないかが審理の中心になるだろうから、顔に表れないように腹の奥底に必死になって押し隠している本質部分のドス黒さまで暴かれることになって、訴えたら都合が悪くなるのは二人の方である。

 二階俊博は「身体に関係する発言」と言っているが、直接的にモノとしての身体について発言したわけではなく、あくまでも比喩的は言葉をそうと解釈するのは、本人自身、自分の顔が不健康極まりない「利権顔」になっていることに薄々気づいているからなのではないか。

 伊吹の「メディアがこのような発言を平然と垂れ流すのは非常に問題だ」は言論統制意思表示以外の何ものでもない。テレビという公の場での発言であっても、発言の内容自体を問題にすべきで、発言そのものを隠す資格はマスコミにも政治家にもない。例え他人の名誉をどのように傷つける発言であってもである。

 「疑わしきは罰せず」を例に取るなら、「疑わしきを罰せず」を一度でも破って「疑わしい」だけで罰したなら、罰する側の恣意が紛れ込むことになって、際限もなく「疑わしい」だけで罰することになる。それを避ける意味からの「疑わしきは罰せず」であろう。

 発言が適切ではないからとその場で隠したなら、隠す側の人間にとって都合のいい発言ばかり表に出し、都合の悪い発言は抹殺することとなって、戦前の世界に逆戻りとなる。

 また公平・客観的に判断して発言が不適切と思えても、それを隠したなら、発言と同時にその人間と人となりまで隠すことになって、その人間を判断する材料を失うことになる。

 伊吹文明は顔の下に単一民族主義者と言論統制者の正体を隠しているのである。民主党とマスコミは伊吹の上記発言を言論の自由を否定する発言として問題にすべきだろう。

 道路特定財源の一般財源化と暫定税率廃止に反対する自民党政治家は自民党内の反対勢力というだけではなく、日本の政治に対する反対勢力に位置づけ、落選という手段で政治の世界から追放すべきである。安倍晋三の方法ではない、このような追放こそ、少しは日本を「美しい国」とする方法ではないか。

 参考までに引用。

 ≪自民党、テレ朝と民主党の菅代表代行に法的措置≫(MNS産経)

 <自民党の伊吹文明幹事長は1日の記者会見で、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を維持する歳入関連法案(日切れ法案)に関連し、民主党の菅直人代表代行が民放番組で古賀誠選対委員長らに対して行った発言について、「名誉を傷つけられ、党のイメージも著しく損なわれた」して名誉棄損で告訴するなどの法的措置を取る考えを明らかにした。
 菅氏は1月30日のテレビ朝日の情報番組「ワイド!スクランブル」で、古賀誠選挙対策委員長と二階俊博総務会長を引き合いに出し、「顔を見るからに道路利権だけは放さないという決意が表れている」と発言。また、民主党の大江康弘参院議員が道路特定財源の暫定措置維持を求める総決起大会に出席したことについて、「(二階氏に)選挙で応援してもらったお返しではないか」と語った。
 伊吹氏は「メディアがこのような発言を平然と垂れ流すのは非常に問題だ」として、テレビ朝日に対しても法的措置を検討する考えを示した。

 ≪「菅氏発言で法的措置」、自民・二階氏≫(日経新聞)

 <自民党の二階俊博総務会長は1日の記者会見で、民主党の菅直人代表代行の1月末のテレビ番組での発言に抗議し法的措置をとる考えを示した。菅氏が「古賀(誠)さんとか二階さんとか顔を見るからに利権だけは離さない決意が表れている」と発言した点をあげ、「身体に関係する発言に深い憤りを感じる。明らかに名誉棄損だ。近く法的措置を講ずる」と述べた。>

 ≪菅氏発言に抗議、謝罪要求=二階、古賀氏は「利権顔」-自民≫(時事通信)

 <自民党は1日、テレビでの発言で二階俊博総務会長と古賀誠選対委員長が侮辱されたとして、民主党の菅直人代表代行に書面で謝罪を求めた。この後、記者会見した自民党の細田博之幹事長代理は「回答の内容によっては民事、刑事上の法的措置を講じる」と述べた。
 同党によると、菅氏は先月30日午後のテレビ朝日の番組で、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率問題に絡み「道路族のドンは、古賀さんとか二階さんとか、顔を見るからに利権だけは離さない決意が表れている」などと述べた。

 ≪自民が菅直人氏の中傷に謝罪要求≫(日刊スポーツ)

 <自民党は1日、民主党の菅直人代表代行に対し、民放番組で道路特定財源の暫定税率維持をめぐって二階俊博総務会長や古賀誠選対委員長を「中傷した」として、釈明と謝罪を求める「通告および質問」書を菅氏側に提出した。
 回答次第では党としての法的措置も取るとした異例の姿勢で、国会論戦とは別の“場外戦”が過熱する可能性がある。
 これに関連し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「自民党の本質的な部分をえぐる発言をしたからこそ怒っている」と反発し、「多少は感情的に訴えて国民の関心を引くことはある」と菅氏を擁護した。
 文書は、菅氏が「古賀氏や二階氏の顔は、見るからにこの(道路)利権だけは放さないという決意が表れている」などと発言したと指摘。「政策論争を根も葉もない中傷にすり替え、国民に誤った理解を与えようとした」などとして、発言を裏付ける具体的な根拠を示すことも求めている。

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