北大路機関

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ソマリア沖アデン湾海賊対処任務へ第四次派遣部隊 護衛艦さわぎり、おおなみ出航

2010-01-31 23:15:21 | 国際・政治

◆アデン湾海上護衛任務

 海上自衛隊の海賊対処部隊第四次派遣部隊を編成する二隻が、29日、30日に横須賀、佐世保を出航したようだ。

Img_0721  30日、佐世保基地を護衛艦さわぎり、が出航した。海賊対処任務への佐世保基地からの護衛艦派遣は初めてとのことであり、出航記念行事では佐世保地方総監の加藤耕司海将は、海上交通の安全こそがその海域を通行する全ての国の繁栄の礎となる、派遣隊員を激励して柴田公雄艦長以下210名を見送った。

Img_1765  29日には、横須賀基地を護衛艦おおなみ、が出航。式典では派遣部隊指揮官となる南孝宣第六護衛隊司令が訓示を行い、頑張って参りますとの挨拶を残し、190名の乗員とともに横須賀基地を出航した。おおなみ、は洋上で、さわぎり、と合流、東アフリカソマリア沖のアデン湾へ進路をとる。

Img_0930_1  第四次派遣部隊の二隻は、二月下旬に第三次派遣部隊と交代、アデン湾における商船護衛の任務に就く。他方で、ソマリア沖における海賊事案は、地中海を経てアラビア海、インド洋とを結ぶアデン湾から、アフリカ大陸東岸へ移行しつつあり、事案発生も2008年の111件から2009年は215件へ増大しているとのこと。

Img_1661  インド洋海上阻止行動給油支援が終了した今日だからこそ、増大する海賊被害に対して、アデン湾での海上護衛任務をもう一隊派遣する、ということは検討できないか、と考える次第。そうすれば、巡回方式を採る各国艦艇の何隻かは、アデン湾から東アフリカ沖へ転進することも可能になる訳で、もちろん、ローテーションは厳しいこととなるやもしれないが、一考の余地はあろう。

HARUNA

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コメント (2)
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