北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

日米安全保障条約改定への署名から本日で半世紀

2010-01-19 22:44:36 | 国際・政治

◆安保改定50周年

 本日、日米安全保障条約は安全保障条約改訂の署名から50周年を迎えた。東西冷戦下においては、環太平洋の自由主義を担う重要な二国間関係であり、今日では二国間同盟の最も成功した形、と称される日米同盟である。

Img_5013  日米両国の安全保障に関する関係は、単なる軍事同盟ではなく、ドル体制に依拠した国際金融の面での安定化、両国間の資本関係や知財関係、国際公序に関する理念の一致などの面で深層部分までが連結しており、例えば普天間移設問題や航空自衛隊F-X問題、インド洋給油支援終了というものだけで長期的には簡単に揺らぐものではないと言う事は出来る。

Img_57101  日米安保改訂50周年を記念し、海上自衛隊横須賀基地では杉本正彦自衛艦隊、司令官ジョンバート第七艦隊司令官出席のもとでの日米合同記念式典が盛大に行われ、護衛艦には満艦飾、同様の行事は米海軍と並ぶ海上自衛隊佐世保基地においても行われた、とのことである。

Img_3298  他方で、日米関係は締結当初の欧州との連環も意味する対ソ同盟という関係から、今日では日本が最も影響を受けるだろう対中関係、そしてグローバルに展開されるテロリズムネットワークに対しての同盟関係、という複合的な要素を盛り込んでの関係となっており、今後、日米関係に連動した形での同盟関係を如何に昇華させるかが重要となるのだろう。

Img_2733  さて、冒頭に日米関係を考える上で不安要素、として取り上げられているものを列挙したが、一方でハイチ地震への人道物資輸送に展開した航空自衛隊のC-130H輸送機が、米国政府からの要請で、在留アメリカ人のハイチ国外への輸送支援を行ったとのこと。波立つことはあっても、深層面での関係が良好であるからこその任務といえる。

HARUNA

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コメント (2)
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