北大路機関

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ソマリア沖海賊対処任務第15次派遣部隊第6護衛隊護衛艦あけぼの・はまぎり、帰国へ

2013-09-15 23:51:59 | 防衛・安全保障

◆佐世保と大湊へ9月24日・27日に帰国

 防衛省によれば、第15次ソマリア沖アデン湾海賊対処任務派遣部隊が今月末に帰国するとのことです。

Img_6939 第6護衛隊を基幹として編成された第15次派遣部隊は、第16次派遣部隊へ船団護衛任務、および新しい他国籍任務部隊海賊警戒哨戒任務を移管したのち、帰国の途に就き、9月24日に護衛艦あけぼの、が母港の佐世保基地へ、9月27日に護衛艦はまぎり、が母港の大湊基地へ帰港する予定です。

Pimg_3828 あけぼの、はまぎり、は、あけぼの、が4月9日に出港、はまぎり、が4月7日に出港し、海外での約半年間にわたる任務を完遂し、帰国します。特に海賊対処任務は護衛要請数の縮小に伴い、船団護衛任務とともに多国籍任務部隊へ護衛艦を派遣し、任務の分化を実施しました。

Himg_7388 現在海上自衛隊は、南西諸島を中心い警戒任務の需要が増大している中、艦艇数の限界と厳しい稼働率のなか、護衛艦二隻をソマリア方面へ常時派遣しており、特に交代部隊の回航時には四隻の護衛艦が展開していることとなり、更に訓練などを考えればこの負担は小さくはありません。

Kimg_8180_1 こうしたなか、我が国は護衛艦の派遣による船団護衛、護衛艦の紹介による海賊の物理的封じ込めを進めると共に、海上保安庁を主体とし、ソマリア沿岸国への海洋法執行機関養成を続けてきました。護衛任務の要請数縮小は、この海賊被害が併せて縮小している反映と見るべきでしょう。

Img_7167i 護衛艦派遣は、特に運用費用の負担も少なくは無いのですが、着実に海賊は制圧されつつあり、特に武装漁民が海賊となった、外国漁船による違法操業といった問題も海洋法執行機関の要請とともに抑制されることとなるため、海賊はそのまま再度漁民に戻るという、根本的な意味での対処となる点も効果は大きいというところです。

北大路機関:はるな

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