◆縮小改編控えた名古屋市内の師団駐屯地
本日、第10師団司令部の置かれている名古屋市の守山駐屯地へ行ってまいりました。
第10師団は司令部を置く名古屋市の第35普通科連隊、愛知県南部は豊川市の第49普通科連隊、三重県の第33普通科連隊、北陸金沢の第14普通科連隊を基幹とし、東海北陸地方を防衛警備管区とする中部方面隊隷下の師団で、2002年の拡大改編により四個普通科連隊基幹へと増強され、戦車大隊や特科連隊を増勢した強力な師団です。
守山駐屯地は前述の通り名古屋市守山区にあり政令指定都市名古屋市へ1962年の第10混成団から第10師団へ拡大改編を受けて以来、此処に司令部を置いています。この駐屯地へは名鉄瀬戸線守山自衛隊前駅から交差点を越えて直ぐで、便利な立地にある駐屯地の一つ。
防衛省は今年度末の師団改編に際して、隷下の第49普通科連隊を大津の中部方面混成団へ移管、第10特科連隊は第4大隊を廃止、隷下の普通科連隊は79式対舟艇対戦車誘導弾部隊である対戦車中隊を廃止、このほかの隷下部隊も効率化され、恐らく戦車大隊も縮小、師団として縮小改編を受ける事となっています。
今年度は、併せて三年に一度の陸上自衛隊中央観閲式実施年でもあり、その関係か今年度行事ではスタンド席が少なく、一般用スタンド席は皆無、代わりに十列椅子席が用意され、年々増加する来場者をその規模の座席で収容できる訳もなく、混雑度度合は当方が九年連続で足を運ぶ中で最大の規模となっていました。
こうした守山駐屯地ですが、決して広くはないものの行事の撮影位置は多く、多くの来場者と反比例して縮小される一般開放地区の中で、どの位置から撮影すれば観閲行進や訓練展示を良好な位置から撮影できるのかを工夫しつつ機動展開を繰り返し、いろいろと改編前最後の情景を撮影することが出来ました。
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