◆忘れ得ぬ震災と防災文化
本日であの東日本大震災から四年を迎えました。

東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震はマグニチュード9.0、我が国が科学的に記録した地震としては最大規模であり、死者15891名、行方不明者2584名、余震は未だ続いています。我が国内陸部において記録された最大の地震は1891年10月28日の濃尾地震で、マグニチュード8.0でしたが、百年以上を経た今日でも濃尾地震の余震が続き、東北地方太平洋沖地震も百年単位で余震が続くこととなるでしょう。

地震波は地球を5周し、最大震度7、観測された津波は相馬港の9.3m、遡上高は標高40.1mと非常識な規模であり、連動型地震として南北400kmと東西200kmの広域で破壊断層の一つの動きが次の地層の歪を破砕し解放、約5分間にわたる巨大地震の連続発生は当初、震源が不明確になるほどの広域震源であり、その地震規模に関する情報が錯綜したほどでした。

歴史地震として東北地方太平洋沖地震と類似する869年7月9日の貞観三陸地震では、巨大地震による死者に加え大津波による沿岸部の破壊に続き、864年の有史以来最大の富士山噴火活動である貞観富士噴火を始め伊勢原断層地震、播磨地震、南海トラフ仁和地震の噴火も記録され、朝鮮半島では白頭山大噴火により渤海国が滅亡、この歴史を踏まえますと今後の我が国も連動地震や火山噴火の誘発など、警戒しなければなりません。

日本の国土は稀に見る良好な立地にあります、大陸外縁弧状列島であり、太平洋の海流が交わる世界有数の漁場を有するほか、国土は周辺国と海洋を隔てており、防衛上も非常に有利です。そして、気候は温暖、四季が明確であるほか海洋の弧状列島という立地は何よりも豊富な水資源を有しています。国土は火山性列島であるため、土壌に富み近年は海洋底に豊富な地下資源さえ有することが判明しています。

一方でこの強みは、火山性弧状列島であり大陸外縁部に位置することからプレート境界に国土が有し、むしろこの境界にある事で火山活動により海洋上に島嶼が誕生し列島となったわけあのですが、必然的に地震災害地火山災害が多数発生します。そして火山性列島は火山噴火により山岳部しか有さない訳で、日本列島の七割が山間部であることはその証左ですが。

その日本列島に平野部が存在する理由は二つ、自身が波状的に発生し山岳崩壊と河川による反乱により沖積平野が形成される、もう一つは巨大火山噴火により大火砕流が火砕流堆積平野を構成した、というもの。更に活断層上は地盤が緩く、河川は活断層に沿って流れますが、大都市は水運と利水に便利な河川に沿って、つまり活断層に沿て成立しているわけです。

この通り、我が国は理想的な地形に位置する理想的な国家を形成できたわけですが、結果的に地震や火山災害、更に水に富む関係上洪水被害からも免れません。すると、巨大地震や大火災に水害等に対して、どう行動することが正しいのかという防災文化が重要であり、自然に形成されてゆきました。もちろん、例外と想定外はありますが、祭事や年中行事等にその名残は見出す事が出来、大切にしてゆかねばなりません。

そもそも日本人とは、という命題にも直結する事柄ですが、日本人とは日本に居留しているだけでも、日本国籍を取得しただけでも、なる事は出来ません。恐らく日本人とは、災害が続く日本国土へ、災害が起ころうとも居続ける家系や社会観文化観、というものではないか、と思います。だからこそ、郷に入っては郷に、云々という理念が生じ、共助や相互依存の一つの在り方が自然形成されていき、結果的に排他的との海外からの視点や日本特殊論という概念が生まれるのだと考えるところ。

東日本大震災から四年、防災文化が根付いていたように、あの日多くの方々が避難したことで命を長らえました、しかし想定外の津波により避難が間に合わなかった方、屋内避難の結果など、残念ではありますが、奥の方が命を落とされたわけです。犠牲となった方々の冥福を祈ると共に、次に必ず襲来する次に災害へ、備えを固め追悼としたいと思います。
北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
本日であの東日本大震災から四年を迎えました。

東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震はマグニチュード9.0、我が国が科学的に記録した地震としては最大規模であり、死者15891名、行方不明者2584名、余震は未だ続いています。我が国内陸部において記録された最大の地震は1891年10月28日の濃尾地震で、マグニチュード8.0でしたが、百年以上を経た今日でも濃尾地震の余震が続き、東北地方太平洋沖地震も百年単位で余震が続くこととなるでしょう。

地震波は地球を5周し、最大震度7、観測された津波は相馬港の9.3m、遡上高は標高40.1mと非常識な規模であり、連動型地震として南北400kmと東西200kmの広域で破壊断層の一つの動きが次の地層の歪を破砕し解放、約5分間にわたる巨大地震の連続発生は当初、震源が不明確になるほどの広域震源であり、その地震規模に関する情報が錯綜したほどでした。

歴史地震として東北地方太平洋沖地震と類似する869年7月9日の貞観三陸地震では、巨大地震による死者に加え大津波による沿岸部の破壊に続き、864年の有史以来最大の富士山噴火活動である貞観富士噴火を始め伊勢原断層地震、播磨地震、南海トラフ仁和地震の噴火も記録され、朝鮮半島では白頭山大噴火により渤海国が滅亡、この歴史を踏まえますと今後の我が国も連動地震や火山噴火の誘発など、警戒しなければなりません。

日本の国土は稀に見る良好な立地にあります、大陸外縁弧状列島であり、太平洋の海流が交わる世界有数の漁場を有するほか、国土は周辺国と海洋を隔てており、防衛上も非常に有利です。そして、気候は温暖、四季が明確であるほか海洋の弧状列島という立地は何よりも豊富な水資源を有しています。国土は火山性列島であるため、土壌に富み近年は海洋底に豊富な地下資源さえ有することが判明しています。

一方でこの強みは、火山性弧状列島であり大陸外縁部に位置することからプレート境界に国土が有し、むしろこの境界にある事で火山活動により海洋上に島嶼が誕生し列島となったわけあのですが、必然的に地震災害地火山災害が多数発生します。そして火山性列島は火山噴火により山岳部しか有さない訳で、日本列島の七割が山間部であることはその証左ですが。

その日本列島に平野部が存在する理由は二つ、自身が波状的に発生し山岳崩壊と河川による反乱により沖積平野が形成される、もう一つは巨大火山噴火により大火砕流が火砕流堆積平野を構成した、というもの。更に活断層上は地盤が緩く、河川は活断層に沿って流れますが、大都市は水運と利水に便利な河川に沿って、つまり活断層に沿て成立しているわけです。

この通り、我が国は理想的な地形に位置する理想的な国家を形成できたわけですが、結果的に地震や火山災害、更に水に富む関係上洪水被害からも免れません。すると、巨大地震や大火災に水害等に対して、どう行動することが正しいのかという防災文化が重要であり、自然に形成されてゆきました。もちろん、例外と想定外はありますが、祭事や年中行事等にその名残は見出す事が出来、大切にしてゆかねばなりません。

そもそも日本人とは、という命題にも直結する事柄ですが、日本人とは日本に居留しているだけでも、日本国籍を取得しただけでも、なる事は出来ません。恐らく日本人とは、災害が続く日本国土へ、災害が起ころうとも居続ける家系や社会観文化観、というものではないか、と思います。だからこそ、郷に入っては郷に、云々という理念が生じ、共助や相互依存の一つの在り方が自然形成されていき、結果的に排他的との海外からの視点や日本特殊論という概念が生まれるのだと考えるところ。

東日本大震災から四年、防災文化が根付いていたように、あの日多くの方々が避難したことで命を長らえました、しかし想定外の津波により避難が間に合わなかった方、屋内避難の結果など、残念ではありますが、奥の方が命を落とされたわけです。犠牲となった方々の冥福を祈ると共に、次に必ず襲来する次に災害へ、備えを固め追悼としたいと思います。
北大路機関:はるな
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