◆F-16CBlock32
対領空侵犯措置任務と増大する緊急発進へ、量的強化の必要性、としまして3月8日に掲載しました話題ですが、機種を意図して曖昧としていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c3/62c9a07c3534a387ea79c66bf3a8b797.jpg)
この話題は、中国機の鹿児島県南部への異常な接近の爆発的増大とロシア機の北方における再活性化を背景とした緊急発進任務の増大へ、航空自衛隊戦闘機部隊が大きな負担を強いられており、仮に緊急発進へ自衛隊が対応出来ない状況が発生した場合、抑止力という戦争防止の重要な防衛上の機能が喪失してしまう可能性があり、応急的に何らかの施策が必要、として提示したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/98/1a12814f9e262f20c76555acd9895cac.jpg)
F-4,F-15,F-2とある中、航空自衛隊の主力であるF-15戦闘機は制空戦闘機、本来は長大な戦闘行動半径を活かして相手国へ進出し迎撃戦闘機全てを無力化することで航空優勢を奪う制空権確保のための戦闘機で、航空自衛隊は広大な日本列島、北海道稚内から沖縄与那国までの距離が欧州に照らせば北欧コペンハーゲンから北アフリカアルジェまでの距離に匹敵し、限られた戦闘機で広大な空域を防空するために採用されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/39/8cf03029319a28ffd9b8dc7107cff43c.jpg)
従って、有事の際には空中早期警戒管制機E-767の管制のもとでKC-767空中給油輸送機により滞空時間を延伸し、我が国への攻撃を実施する空軍の基地を射程に捉え遠距離から一方的に刈り取ってゆくことで無力化する運用が望ましいところではありますが、これは戦時の話であり、平時における運用体系にはこの方式はなじみません、そこで数の不足を補う航空機、という発想を提示しましたわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c1/f092db98e62327cd3aed12bc1e22c025.jpg)
数的不足を補う航空機を必要としました訳ですが、応急的な運用を前提としますので、やはりここは既に既存の整備基盤とある程度整合性がとれるという意味で、F-2支援戦闘機の原型となりましたF-16C、F-16CBlock32の中古機を、NATOの余剰機や米州兵空軍の余剰機から取得する、という提案を示しています。他に考えられるのは、運用基盤の負担が小さく分散運用を前提としたJAS-39ですが、こちらは別の機会に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f3/c0ba7aa09e9c1820e683caaeab758990.jpg)
F-16、特にBlock32は旧式ではありますが後継のF-35がF-16と同数の調達が行われない方針であることから、運用期間は当面続き、最新のF-16E等の生産は続いていますので、維持部品生産と近代化改修が継続される事が期待でき、部品不足により飛行不能となるリスクと運用基盤の応用が利かないリスクをある程度回避できるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b3/19dac060cfb4781ed75cbccfac27b4cb.jpg)
もちろん、F-2とF-16は基本的に別物の航空機であり、整備互換性は高くはありません、特にレーダーは本体規模から異なる完全な別物でありますので、F-2の整備ラインにF-16を持ち込むことはかなりのリスクがありますが、F-2と操縦系統や整備系統が共通する航空機はF/A-18Cやミラージュ2000等よりはF-16の方が近いことは確かです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/d6/7d16b0afced614ffe25013d2294b85ab.jpg)
加えてF-16であれば、F-16はF-15よりも米軍での運用数は圧倒的に多く、これは即ち米空軍の部品プールを利用できますので、有事の際に米軍からの整備部品の緊急支援を受ける際や、F-16操縦要員と整備要員を確保することで米軍からF-16を供給してもらい、日本が運用することも不可能ではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/49/ca59ffb33344d65dfe178af752826628.jpg)
JAS-39,スウェーデン製のこの機種については否定的なご意見を出される方が多いのですが、JAS-39は、実はかなり理想的な航空機であり、もちろん難点も相当ある事は織り込みまして比較すべき提案です。こちらについては利点と欠点双方について、次回検証してみる事としましょう。
北大路機関:はるな
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対領空侵犯措置任務と増大する緊急発進へ、量的強化の必要性、としまして3月8日に掲載しました話題ですが、機種を意図して曖昧としていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c3/62c9a07c3534a387ea79c66bf3a8b797.jpg)
この話題は、中国機の鹿児島県南部への異常な接近の爆発的増大とロシア機の北方における再活性化を背景とした緊急発進任務の増大へ、航空自衛隊戦闘機部隊が大きな負担を強いられており、仮に緊急発進へ自衛隊が対応出来ない状況が発生した場合、抑止力という戦争防止の重要な防衛上の機能が喪失してしまう可能性があり、応急的に何らかの施策が必要、として提示したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/98/1a12814f9e262f20c76555acd9895cac.jpg)
F-4,F-15,F-2とある中、航空自衛隊の主力であるF-15戦闘機は制空戦闘機、本来は長大な戦闘行動半径を活かして相手国へ進出し迎撃戦闘機全てを無力化することで航空優勢を奪う制空権確保のための戦闘機で、航空自衛隊は広大な日本列島、北海道稚内から沖縄与那国までの距離が欧州に照らせば北欧コペンハーゲンから北アフリカアルジェまでの距離に匹敵し、限られた戦闘機で広大な空域を防空するために採用されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/39/8cf03029319a28ffd9b8dc7107cff43c.jpg)
従って、有事の際には空中早期警戒管制機E-767の管制のもとでKC-767空中給油輸送機により滞空時間を延伸し、我が国への攻撃を実施する空軍の基地を射程に捉え遠距離から一方的に刈り取ってゆくことで無力化する運用が望ましいところではありますが、これは戦時の話であり、平時における運用体系にはこの方式はなじみません、そこで数の不足を補う航空機、という発想を提示しましたわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c1/f092db98e62327cd3aed12bc1e22c025.jpg)
数的不足を補う航空機を必要としました訳ですが、応急的な運用を前提としますので、やはりここは既に既存の整備基盤とある程度整合性がとれるという意味で、F-2支援戦闘機の原型となりましたF-16C、F-16CBlock32の中古機を、NATOの余剰機や米州兵空軍の余剰機から取得する、という提案を示しています。他に考えられるのは、運用基盤の負担が小さく分散運用を前提としたJAS-39ですが、こちらは別の機会に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f3/c0ba7aa09e9c1820e683caaeab758990.jpg)
F-16、特にBlock32は旧式ではありますが後継のF-35がF-16と同数の調達が行われない方針であることから、運用期間は当面続き、最新のF-16E等の生産は続いていますので、維持部品生産と近代化改修が継続される事が期待でき、部品不足により飛行不能となるリスクと運用基盤の応用が利かないリスクをある程度回避できるでしょう。
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もちろん、F-2とF-16は基本的に別物の航空機であり、整備互換性は高くはありません、特にレーダーは本体規模から異なる完全な別物でありますので、F-2の整備ラインにF-16を持ち込むことはかなりのリスクがありますが、F-2と操縦系統や整備系統が共通する航空機はF/A-18Cやミラージュ2000等よりはF-16の方が近いことは確かです。
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加えてF-16であれば、F-16はF-15よりも米軍での運用数は圧倒的に多く、これは即ち米空軍の部品プールを利用できますので、有事の際に米軍からの整備部品の緊急支援を受ける際や、F-16操縦要員と整備要員を確保することで米軍からF-16を供給してもらい、日本が運用することも不可能ではありません。
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JAS-39,スウェーデン製のこの機種については否定的なご意見を出される方が多いのですが、JAS-39は、実はかなり理想的な航空機であり、もちろん難点も相当ある事は織り込みまして比較すべき提案です。こちらについては利点と欠点双方について、次回検証してみる事としましょう。
北大路機関:はるな
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