北大路機関

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しらね除籍、35年間の歴史に幕 舞鶴基地にて自衛艦旗返納行事挙行

2015-03-26 23:24:14 | 海上自衛隊 催事
◆ヘリコプター搭載護衛艦しらね除籍
 海上自衛隊は昨日25日、舞鶴基地においてヘリコプター搭載護衛艦しらね自衛艦旗返納行事を挙行しました。

 しらね型ヘリコプター搭載護衛艦一番艦、海上自衛隊初のシステム艦として就役した護衛艦しらね、はシステム艦としての能力を活かし第一護衛隊群第51護衛隊、第一護衛隊群直轄艦、第1護衛隊群第1護衛隊等横須賀での任務を経て、初のヘリコプター搭載護衛艦はるな、の除籍を受け舞鶴を母港とし、第3護衛隊群第3護衛隊の中枢艦として日本海の守りについてきました。

 海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦は、背負式の5インチ砲を前部に配置し後部に長大な飛行甲板を有する秀麗な艦容から世界でも多くのファンをもち、加えて永らく横須賀基地を母港としていたことからアメリカ太平洋艦隊旗艦ブルーリッジとの姉妹艦ともなり、観艦式では10回に渡り総理大臣座乗艦を果たし、日本を象徴する護衛艦として君臨してきました。大型哨戒ヘリコプター3機を集中運用する航空機運用能力と、システム艦としての指揮統制能力は護衛艦隊の基幹艦ともなり、その能力が我が国防衛へ果たした役割は計り知れません。

 三原山噴火災害、阪神大震災、三宅島噴火災害、東日本大震災、実任務での活躍も大きく、現役期間実に35年、進んだ海原は総航程実に79万マイル、惜しまれつつも同日のヘリコプター搭載護衛艦いずも就役と共に、日本海防衛の象徴という大任を後任のヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、へ託し甲斐艦長より堂下総監へ自衛艦旗を返納、除籍されました。なお、現在第3護衛隊群は眞鍋群司令を先頭に新年度からの即応態勢へ向けた平成26年度第2回護衛隊群米国派遣訓練へ派遣中です。

北大路機関:はるな
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コメント (1)
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