◆南西諸島民間空港20カ所
F-15は巨大な基地を拠点に遠距離へ展開してこそ、そしてJAS-39は複数基地へ分散基地へ分散してこそ、真価を発揮し得る、前回は此処まで。

拠点基地からの運用以外、運用基盤を移転するには、例え数機であっても例えば空輸により展開する場合、非常に多い輸送機が必要になります、言い換えれば一旦整備基盤を立ち上げたならば飛行隊や航空団規模で運用できる強みがあるのですが、分散運用にはもともと向いていない、ということ。

戦闘機としての能力の比較ですが、例えばJAS-39はF-15と比較し、空対空戦闘に展開すればレーダー性能などからかなり不利となり、レーダーや火器管制装置の近代化改修次第である程度対抗できる可能性はありますが、やはりJAS-39はF-15には航空戦闘にて対抗することは容易ではありません。

しかし、運用を分散できますので奇襲により一挙に基地機能を喪失した場合F-15は、基地復旧を行うと共に別の飛行場を基地に転用させる際、非常に負担が大きくなるのです。しかし、JAS-39はF-15よりは必要な滑走路が短いことから半壊した滑走路でも無事な部分から運用できる可能性が残りますし、滑走路の短い工港を基地へ転用することも可能、となるのです。

そしてJAS-39はAMRAAM運用能力がありますのでF-15が相手でもAWACSの支援が無い場合やレーダーが近代化改修されていない場合、対抗する事は出来るでしょう、油断すればF-15でも撃墜されることも考えられます、少なくとも超音速戦闘機がAMRAAMを投射してくる状況は相手にとり無視できません。

運用基盤が最小限で展開できるという点は、運用飛行場に民間空港を多数応用できることを意味します。この意義はかなり大きく、例えば南西諸島における運用飛行場を念頭に示しますと、南西諸島は現在自衛隊が恒常的に運用する基地が那覇基地、必要に応じ運用できる基地が嘉手納基地と普天間基地です。このほかの飛行場は、緊急着陸以外展開に負担が大きい。

対してJAS-39は運用できる基地となり得る飛行場について、種子島空港、屋久島空港、奄美空港、薩摩硫黄島飛行場、喜界空港、徳之島空港、沖永良部空港、与論空港、粟国空港、久米島空港、慶良間空港、南大東空港、北大東空港、伊江島空港、宮古空港、下地島空港、多良間空港、新石垣空港 、波照間空港、与那国空港、へ迅速に運用基盤を構築できる事を意味します。
北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
F-15は巨大な基地を拠点に遠距離へ展開してこそ、そしてJAS-39は複数基地へ分散基地へ分散してこそ、真価を発揮し得る、前回は此処まで。

拠点基地からの運用以外、運用基盤を移転するには、例え数機であっても例えば空輸により展開する場合、非常に多い輸送機が必要になります、言い換えれば一旦整備基盤を立ち上げたならば飛行隊や航空団規模で運用できる強みがあるのですが、分散運用にはもともと向いていない、ということ。

戦闘機としての能力の比較ですが、例えばJAS-39はF-15と比較し、空対空戦闘に展開すればレーダー性能などからかなり不利となり、レーダーや火器管制装置の近代化改修次第である程度対抗できる可能性はありますが、やはりJAS-39はF-15には航空戦闘にて対抗することは容易ではありません。

しかし、運用を分散できますので奇襲により一挙に基地機能を喪失した場合F-15は、基地復旧を行うと共に別の飛行場を基地に転用させる際、非常に負担が大きくなるのです。しかし、JAS-39はF-15よりは必要な滑走路が短いことから半壊した滑走路でも無事な部分から運用できる可能性が残りますし、滑走路の短い工港を基地へ転用することも可能、となるのです。

そしてJAS-39はAMRAAM運用能力がありますのでF-15が相手でもAWACSの支援が無い場合やレーダーが近代化改修されていない場合、対抗する事は出来るでしょう、油断すればF-15でも撃墜されることも考えられます、少なくとも超音速戦闘機がAMRAAMを投射してくる状況は相手にとり無視できません。

運用基盤が最小限で展開できるという点は、運用飛行場に民間空港を多数応用できることを意味します。この意義はかなり大きく、例えば南西諸島における運用飛行場を念頭に示しますと、南西諸島は現在自衛隊が恒常的に運用する基地が那覇基地、必要に応じ運用できる基地が嘉手納基地と普天間基地です。このほかの飛行場は、緊急着陸以外展開に負担が大きい。

対してJAS-39は運用できる基地となり得る飛行場について、種子島空港、屋久島空港、奄美空港、薩摩硫黄島飛行場、喜界空港、徳之島空港、沖永良部空港、与論空港、粟国空港、久米島空港、慶良間空港、南大東空港、北大東空港、伊江島空港、宮古空港、下地島空港、多良間空港、新石垣空港 、波照間空港、与那国空港、へ迅速に運用基盤を構築できる事を意味します。
北大路機関:はるな
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