■方面施設団
施設団について。広域師団案と共に戦闘部隊を第一線旅団に集約するという定時に際し、現在各方面隊に編成されている方面施設部隊はどうあるべきでしょうか。

施設団、現在の方面隊隷下の施設団は架橋等建設工兵に当たる部隊のみに特化した従来の施設団に加え、師団と旅団の第一線施設部隊より戦闘工兵用の装備を集約し運用しています、その概要は架橋部隊に加え、施設群の隷下中隊が特技ごとに細分化され、施設作業の面での全般支援を担う。

現在の施設群の編成は、群本部および本部管理中隊とともに施設中隊を4個程度有し、築城、障害、機動支援、交通、と中隊ごとに能力と装備体系を構築しています。もともとは地区施設隊として全国に配置され、平時にあっては例えば場外工事として地域振興にも寄与してきました。

広域師団案では方面施設部隊より戦闘工兵用の装備を装甲機動旅団施設大隊に集約し即座に障害処理等を実施し戦車など機動運用部隊の装甲打撃力を発揮できるよう編成する案を提示しています。背景としまして、装甲化された工兵装備を装甲機動旅団へ集約する、というものがその狙い。

そこで、戦闘工兵部隊の装備を第一線に派出管理替えし、主として建設工兵にあたる部隊を集約した2個施設群を以て編成します。現状では戦闘工兵装備に当たる装甲ドーザや地雷原処理車などが方面隊に集約されていますが、これらは装甲機動旅団へ再度集約する必要があるでしょう。

戦闘工兵装備の代位戦部隊への集約、第一線の障害除去などに充てます。方面施設団は後方策源地や補給処から広域師団か装甲機動旅団・航空機動旅団の策源地までの補給路全般の維持にあたります。架橋一つとっても敵前渡河に当たる架橋と補給路に当たる戦略的な架橋は、別物であると考えねばなりません。

補給のための架橋と第一線部隊の敵前渡河、想定する車両の交通量から桁が違います、道路保守も戦闘部隊が通行するならば戦闘車両は不整地突破能力を一定以上有していますので、障害物や崩落部分の迂回により対処可能なものですが、輸送車両など所謂トラックや武力攻撃事態法に基づく指定協力企業のトラックなどはその限りではありません。

施設団は、架橋として戦略的輸送路の維持にあたるとともに、築城能力を一部改編し、補給拠点や戦力回復センターの設営等を担う、障害構築は一部の遅滞行動に充てる部隊を装甲機動旅団へ編入し、空中地雷散布装置等は航空機動旅団へ移管、築城機能と残る機能を集約すべきです。そして、広域師団の各旅団配置に留意し、施設群を配置すべきでしょう。

具体的には補給部隊の策源地から旅団段列への大規模な車両機動となりますと業務車両を含め不整地での運用を想定していないものが多数通り、民間業者の通行なども想定しなければなりません。この部分の戦闘か戦闘支援かの後者を担うのが方面隊の任務であり、この移動と通行を担保するのが方面施設団の任務です。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
施設団について。広域師団案と共に戦闘部隊を第一線旅団に集約するという定時に際し、現在各方面隊に編成されている方面施設部隊はどうあるべきでしょうか。

施設団、現在の方面隊隷下の施設団は架橋等建設工兵に当たる部隊のみに特化した従来の施設団に加え、師団と旅団の第一線施設部隊より戦闘工兵用の装備を集約し運用しています、その概要は架橋部隊に加え、施設群の隷下中隊が特技ごとに細分化され、施設作業の面での全般支援を担う。

現在の施設群の編成は、群本部および本部管理中隊とともに施設中隊を4個程度有し、築城、障害、機動支援、交通、と中隊ごとに能力と装備体系を構築しています。もともとは地区施設隊として全国に配置され、平時にあっては例えば場外工事として地域振興にも寄与してきました。

広域師団案では方面施設部隊より戦闘工兵用の装備を装甲機動旅団施設大隊に集約し即座に障害処理等を実施し戦車など機動運用部隊の装甲打撃力を発揮できるよう編成する案を提示しています。背景としまして、装甲化された工兵装備を装甲機動旅団へ集約する、というものがその狙い。

そこで、戦闘工兵部隊の装備を第一線に派出管理替えし、主として建設工兵にあたる部隊を集約した2個施設群を以て編成します。現状では戦闘工兵装備に当たる装甲ドーザや地雷原処理車などが方面隊に集約されていますが、これらは装甲機動旅団へ再度集約する必要があるでしょう。

戦闘工兵装備の代位戦部隊への集約、第一線の障害除去などに充てます。方面施設団は後方策源地や補給処から広域師団か装甲機動旅団・航空機動旅団の策源地までの補給路全般の維持にあたります。架橋一つとっても敵前渡河に当たる架橋と補給路に当たる戦略的な架橋は、別物であると考えねばなりません。

補給のための架橋と第一線部隊の敵前渡河、想定する車両の交通量から桁が違います、道路保守も戦闘部隊が通行するならば戦闘車両は不整地突破能力を一定以上有していますので、障害物や崩落部分の迂回により対処可能なものですが、輸送車両など所謂トラックや武力攻撃事態法に基づく指定協力企業のトラックなどはその限りではありません。

施設団は、架橋として戦略的輸送路の維持にあたるとともに、築城能力を一部改編し、補給拠点や戦力回復センターの設営等を担う、障害構築は一部の遅滞行動に充てる部隊を装甲機動旅団へ編入し、空中地雷散布装置等は航空機動旅団へ移管、築城機能と残る機能を集約すべきです。そして、広域師団の各旅団配置に留意し、施設群を配置すべきでしょう。

具体的には補給部隊の策源地から旅団段列への大規模な車両機動となりますと業務車両を含め不整地での運用を想定していないものが多数通り、民間業者の通行なども想定しなければなりません。この部分の戦闘か戦闘支援かの後者を担うのが方面隊の任務であり、この移動と通行を担保するのが方面施設団の任務です。
北大路機関:はるな くらま
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