■師団電子隊と飛行隊
広域師団直轄部隊案、師団の情報優位を担う電子隊、そして師団飛行隊について今回は案を提示してみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b8/34d8097c6e4f3e7f4e42e8536d1c66b3.jpg)
電子隊については、自衛隊は電子戦を通信大隊など津新部隊の任務としていますが副次的な任務であり、専門部隊は多くありません。しかし、所謂攻勢電子戦は、例えば通信量等から敵指揮所位置の標定や野戦部隊の行動など火力戦闘における目標情報は極めて重要度の高い情報です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/95/80b5b411404dacf49752bcb137bd54e5.jpg)
運用としては妨害電波などの電子戦も任務に含まれますが、電子標定装置を電波方向走査用に搭載し、通信量などから重要通信基点などを索敵、敵指揮中枢の破壊に用います。自衛隊では、特に旧ソ連軍がこの種の電子標定能力を重視した関係から、通信部隊は対標定を想定し、変換訓練などを重視してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/10/3cedf574aa92ad24d2680431bcb727ed.jpg)
師団電子隊は、電波方向の索敵等戦域電子情報を一元管理指摘指揮所の把握やレーダーなどの戦略情報収集を行うもので、北部方面隊に配置されている電子隊に準じる装備を想定します。専門部隊と器材が必要な任務、標定中隊と対電子小隊を通信大隊とは別に配置し、対処すべきでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/46/d1dfa31390f977e3f888cb794cca582a.jpg)
難しいのは電子戦能力を師団とする案を提示した訳ですが、方面隊にも特に防衛基盤という方面隊の位置づけ、野戦部隊としての師団とその隷下部隊の関係、そして第一線の旅団、ともに電子戦能力は必要です、この中でも方面隊は地対艦ミサイル連隊を有して着上陸警戒に当たりますので、洋上の目標情報を得る為にも電子標定能力は欠かせません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/66/1db4179111c645dc25522cf7459c21f8.jpg)
電子戦能力、しかし限られた人員と器材を全ての部隊に配置しては全体の均衡が取れなくなります。そこで、用い得る選択肢ですが、師団電子隊は増強中隊規模とし、方面隊電子隊は北部方面隊第1電子隊のように増強大隊規模とする、国土防衛戦においては方面隊は着上陸地域の電子標定を主力として担いつつ、しかし第一線付近の地域は師団の電子隊が挺進に近い形で対処する、という方策を考えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/c4/e2a0fa162bced525fcb3f20a5c1d5d52.jpg)
飛行隊について。航空機は航空機動旅団の他に指揮官連絡業務や軽輸送へ、軽輸送ヘリコプター乃至観測ヘリコプターに軽輸送能力を有する機種を以て対応します。規模として大きなものでは無く、即応航空機を若干数配備し、連絡任務に充て、情報収集や空中機動などの任務は航空機動旅団に依存する事とします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/2c/fe0d48fc0a0f8f106782a5dbd23cae86.jpg)
軽ヘリコプター、具体的にはOH-6D観測ヘリコプターか海上自衛隊のTH-135練習ヘリコプター程度の機体を常時1機から2機、稼働状態に置く規模としまして、数十名規模の飛行隊を置く、この程度であれば、予算面や整備面の負担は必ずしも大きくない、といえるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/81/cd798e3243246a35d370d814a020b61b.jpg)
ただ、管理替えとして分遣隊を受ける方式をとらなかったのは整備能力の分散などや、航空機動旅団の航空部隊全般による空中機動作戦祖阻害しない為に独立性を確保しなければならない為、師団司令部が独自に必要とする機能に飛行隊を提示しました。師団司令部付隊に飛行小隊か飛行班として位置付けても良いやもしれません。
北大路機関:はるなくらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
広域師団直轄部隊案、師団の情報優位を担う電子隊、そして師団飛行隊について今回は案を提示してみます。
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電子隊については、自衛隊は電子戦を通信大隊など津新部隊の任務としていますが副次的な任務であり、専門部隊は多くありません。しかし、所謂攻勢電子戦は、例えば通信量等から敵指揮所位置の標定や野戦部隊の行動など火力戦闘における目標情報は極めて重要度の高い情報です。
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運用としては妨害電波などの電子戦も任務に含まれますが、電子標定装置を電波方向走査用に搭載し、通信量などから重要通信基点などを索敵、敵指揮中枢の破壊に用います。自衛隊では、特に旧ソ連軍がこの種の電子標定能力を重視した関係から、通信部隊は対標定を想定し、変換訓練などを重視してきました。
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師団電子隊は、電波方向の索敵等戦域電子情報を一元管理指摘指揮所の把握やレーダーなどの戦略情報収集を行うもので、北部方面隊に配置されている電子隊に準じる装備を想定します。専門部隊と器材が必要な任務、標定中隊と対電子小隊を通信大隊とは別に配置し、対処すべきでしょう。
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難しいのは電子戦能力を師団とする案を提示した訳ですが、方面隊にも特に防衛基盤という方面隊の位置づけ、野戦部隊としての師団とその隷下部隊の関係、そして第一線の旅団、ともに電子戦能力は必要です、この中でも方面隊は地対艦ミサイル連隊を有して着上陸警戒に当たりますので、洋上の目標情報を得る為にも電子標定能力は欠かせません。
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電子戦能力、しかし限られた人員と器材を全ての部隊に配置しては全体の均衡が取れなくなります。そこで、用い得る選択肢ですが、師団電子隊は増強中隊規模とし、方面隊電子隊は北部方面隊第1電子隊のように増強大隊規模とする、国土防衛戦においては方面隊は着上陸地域の電子標定を主力として担いつつ、しかし第一線付近の地域は師団の電子隊が挺進に近い形で対処する、という方策を考えました。
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飛行隊について。航空機は航空機動旅団の他に指揮官連絡業務や軽輸送へ、軽輸送ヘリコプター乃至観測ヘリコプターに軽輸送能力を有する機種を以て対応します。規模として大きなものでは無く、即応航空機を若干数配備し、連絡任務に充て、情報収集や空中機動などの任務は航空機動旅団に依存する事とします。
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軽ヘリコプター、具体的にはOH-6D観測ヘリコプターか海上自衛隊のTH-135練習ヘリコプター程度の機体を常時1機から2機、稼働状態に置く規模としまして、数十名規模の飛行隊を置く、この程度であれば、予算面や整備面の負担は必ずしも大きくない、といえるでしょう。
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ただ、管理替えとして分遣隊を受ける方式をとらなかったのは整備能力の分散などや、航空機動旅団の航空部隊全般による空中機動作戦祖阻害しない為に独立性を確保しなければならない為、師団司令部が独自に必要とする機能に飛行隊を提示しました。師団司令部付隊に飛行小隊か飛行班として位置付けても良いやもしれません。
北大路機関:はるなくらま
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